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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―絶望の手がかり―
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バー・ブレイダー》の攻撃力を上回るものの、今の《サイバー・ブレイダー》は戦闘破壊をすることは出来ない。ならば、やはり狙うのは《サイバー・ブレイダー》ではない方か。

「俺は《ドリル・シンクロン》を召喚!」

 そして召喚されたのは、シンクロンシリーズの一枚であるチューナー《ドリル・シンクロン》。頭についた三つのドリルが高速で回転しつつ、マックス・ウォリアーの横に並び立った。合計レベルは7、狙うはもちろんシンクロ召喚。

「レベル4の《マックス・ウォリアー》と、レベル3の《ドリル・シンクロン》をチューニング!」

 《ドリル・シンクロン》の高速回転をしていたドリルが限界を迎えると、その身体が緑色の輪となってマックス・ウォリアーを包み込む。その間に俺は、先程拾ってポケットに入っていたカード達を、デュエルディスクのエクストラデッキへと投入する。

 《機械戦士》たちが何故この異世界にいるか、そして何故この反乱軍のカード倉庫にあるかは分からない。御都合主義とも取れるが、俺は《機械戦士》たちが俺を助けに来てくれたのだと……そう、信じている。

「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 現れろ、《パワー・ツール・ドラゴン》!」

 そしてフィールドに降り立つ鋼を身に纏いし竜。その咆哮がフィールドを震撼させ、機械の奥から竜の瞳が俺のことを覗いていた。早く効果を使え、と急かすようにして。

「……パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動! パワー・サーチ!」

 デッキから装備魔法カードを三枚裏側表示で選び出し、相手が選んだカードを手札に加えるサーチ効果。三つのカードがカンテラの前に表示され、奴が選んだカードを手札に加えると、俺はそのまま《パワー・ツール・ドラゴン》に装備した。

「装備魔法《サイクロン・ウィング》を装備し、バトル!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》の鎧に包まれた翼に、二対の機械の翼が装備される。その翼には、風を引き起こすファンが装備されていたが、パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力は変わらない。元々パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力は、今から攻撃するサイバー・ブレイダーよりも上だが。

「サイバー・ブレイダーは第一の効果で、戦闘では破壊されないって言ってるだろうが!」

 ――そんなことはお前に言われなくても、お前以上に良く分かっている。そう宣言したくなったが、すんでのところで抑え込むと、代わりに装備魔法《サイクロン・ウィング》の効果の発動を宣言した。

「サイクロン・ウィングは装備モンスターが攻撃する時、相手の魔法・罠カードを一枚破壊する! 俺が破壊するのは《再融合》!」

 融合モンスター専用の《早すぎた埋葬》とは言ったもので、《再融合》はそのデメリットすらも忠実に受け継いで
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