―絶望の手がかり―
[5/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンスターが召喚されたターン、特殊召喚が出来る。さらにこのカードをリリースすることで、戦闘で破壊されなかったモンスターを破壊する! 蹴散らせ、ワンショット・ブースター!」
「――なにぃ!?」
《サイバー・ブレイダー》は《ワンショット・ブースター》が特殊召喚されたことにより、その効果で攻撃力を倍の4200ポイントにまで上昇させるものの、ワンショット・ブースターが放ったミサイルに直撃。そのままその効果を活かすことなく、破壊されて墓地へ送られることとなった。
「……降参するなら今の内だぞ、カンテラ。カードを一枚伏せ、ターンエンド!」
「……や、やってやんよぉ! オレのターン、ドロー!」
自慢げに出した《サイバー・ブレイダー》を一ターンで破壊されたことと、俺の鬼気迫る勢いにカンテラは怖じ気づいたものの、その気持ちに負けじとデッキからカードを引く。上手く理由を言うことは出来ないが、カンテラが使っているデッキが明日香のデッキであると、俺はそう確信を持っていた。……始めて得た手がかりを、否定したくないだけかも知れないが。
「キキキ……オレは《再融合》を発動! 800ポイントのライフを払い、オレは墓地から《サイバー・ブレイダー》を特殊召喚する!」
カンテラLP3900→3100
融合モンスター専用の《早すぎた埋葬》こと《再融合》。800ポイントのライフを払い、墓地から再び銀幕の女王が特殊召喚される。しかしその動きに、普段の美しさを感じることは出来なかった。
「バトル! サイバー・ブレイダーで、マックス・ウォリアーを攻撃!」
「リバースカード、オープン! 《くず鉄のかかし》!」
《マックス・ウォリアー》の攻撃力は1800と、サイバー・ブレイダーなら戦闘破壊出来ると見たカンテラの宣言により、サイバー・ブレイダーの蹴りがマックス・ウォリアーに迫り来る。だがそれは、マックス・ウォリアーの前に現れたくず鉄で作られたかかしに振るわれた。
「《くず鉄のかかし》は相手の攻撃を無効にし、そのままもう一度セットされる」
サイバー・ブレイダーの一蹴りによって破壊された《くず鉄のかかし》だったが、その簡素な作り故に再利用も容易い。《くず鉄のかかし》は修復されると、再び俺のフィールドにセットされる。
「ぐぬ……カードを二枚伏せ、ターンエンド!」
「俺のターン、ドロー!」
俺のフィールドには《マックス・ウォリアー》にリバースカードが二枚――うち一枚は《くず鉄のかかし》――があり、カンテラのフィールドには《再融合》によってその命を繋いでいる《サイバー・ブレイダー》。そしてついさっきセットされたリバースカードが、こちらと同じく二枚。
《マックス・ウォリアー》の効果を使いながら攻撃すれば、《サイ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ