―絶望の手がかり―
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ードに手札を全て墓地に送る。そして一枚ドローしたカードでの追撃、とカンテラが行おうとした時――フィールドに二対の旋風が巻き起こった。
「……墓地に送られた二枚の《リミッター・ブレイク》の効果――デッキから、《スピード・ウォリアー》を特殊召喚する!」
『トアアアッ!』
マイフェイバリットカードが二体、俺のフィールドに旋風とともに並び立つ。カンテラは、予想外のタイミングで特殊召喚された《スピード・ウォリアー》のことを驚いたようだったが、所詮は下級モンスターだと判断したのか、キキキ……と笑いながら行動を続行する。
「ハッ……《死者蘇生》を発動! 墓地から《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を特殊召喚!」
再び特殊召喚される《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》。特殊召喚されたことによって何回目かの効果が発動し、《スピード・ウォリアー》のうち一体が破壊された。
「バトル! その下級モンスターを破壊しろ!」
「くっ……!」
遊矢LP2500→900
《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》の八つの刃が、二体の《スピード・ウォリアー》をいとも容易く破壊し、俺のライフポイントを大きく削る。俺の手札は0枚にフィールドには何も無しと、完全にカンテラと俺の形成は逆転していた。
「キキキ……オレはこれでターンエンド。すぐにその明日香って女のところに送ってやるよ!」
「俺のターン、ドロー……!」
カンテラの言葉を無視するとともに、勢い良くデッキからカードをドローする。このデュエルで活かす機会は無かったものの、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》には貫通効果があり、壁モンスターを守備表示で出して耐え抜くという手段は通用しない。ならば今引いたこのドローカードが、このデュエルにおけるラストドロー……!
そして引いたカードは――俺の知らないカードだった。
「このカードは……?」
知らないカードではあったが、そのカードの持ち主に心当たりはあった。何故ならば、そのカードに記された《ヒーロー》という文字。俺の知っているヒーロー使いで、この異世界に来る直前にデュエルした者は、一名だけしかいない。
――遊城十代。どうして彼のカードがこのデッキに紛れているかは分からないが、俺はそのカードをデュエルディスクにセットした。
「俺は《潜入!スパイ・ヒーロー》を発動! デッキからカードを二枚ランダムに墓地に送り、相手の墓地の魔法カードを手札に加える! 俺が手札に加えるのは、《死者蘇生》!」
「オレの墓地のカードを!?」
カンテラのデュエルディスクから、《死者蘇生》のカードが俺に向かって飛んできたのをキャッチすると、そのままその《死者蘇生》をデュエルディスクにセットした。言わずと知れた万能蘇生
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