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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
終焉
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イフリートを斬り付けようと剣を振るう向こう側。
他のイフリートの上空に突然人が現れ落下していく。
一瞬意識をそちらに奪われるがイフリートの硬い皮膚に剣を叩きつける。
アレンがいくら叩いても駄目だったその皮膚を切り裂いた。
流石というべきキャスタの剣捌きはダメージを与えることに成功している。
それでも致命傷を与えるのは難しくイフリートの勢いが衰えることはないが。

「なんだあれは・・・」

ヒットアンドアウェイで攻撃していたキャスタは一歩下がり自分が見た者が本物なのかどうか考える。
見間違えでなければ村の攻防戦で一緒にいた青年だ。
距離はあるが彼だという自信はある。
どうやったのかはわからないが落下の衝撃で大ダメージを狙ってるのか

こりゃ負けてられないね

一人頷き目の前のイフリートに再度斬りかかって行った。




最初はイフリートへの攻撃へ参加していたが埒が明かない状況を変えようと、少し離れた場所から戦場全体を見渡していたナターシャも上空に出現した人物を見ていた。
最初は驚いたが次第に笑みが浮かべる。
そして満面の笑みを浮かべたナターシャは隣にいたナイルへ語りかける。

「アレンさんが打破してくれそうです」

その笑顔に目を奪われたナイルは言葉がなく「俺はロリコンじゃない!」と叫びだしそうになるのを必死に抑えていた。




フェニックスを相手にしていたハスランはアレンの姿を上空に確認すると剣から弓へと持ち替えイフリートへと照準を合わせる。
すると周囲のエルフもそれに気付きイフリートへ照準を変える。
前衛のエルフはフェニックスを引き付けるように激しく攻撃を展開していく。
それを瞬時に成し得る彼等は一流の集まりだ。

一瞬でいい
彼が交わる瞬間イフリートの動きを止めるため届いてくれ

弓を構え一瞬を逃さないよう集中していた。




アレンを見つけたアーニャとエレナはいきなり消えたアレンを上空に確認した。
何をしようとしているのか瞬時に判断した二人は別々に動いた。
アーニャはフィジカルエンチャントの魔法をアレンにかけ筋力と素早さをUPさせる。
相手の能力や身体的特徴を知る者がかけたほうが効果が大きいフィジカルエンチャントの魔法はアレンにかける場合、アーニャにとって他の誰よりも一番良く知り一番効果が大きいと信じている。
その後イフリートの意識を自分へと向けるよう奮闘するガンド達戦士の支援へと向かう。
エレナは遠く離れた場所からイフリートを狙うハスランを見つけ風の精霊魔法でハスランの弓に精霊の加護を纏わす。

ありがとう

ハスランが笑みを浮かべ呟いたように見え、笑顔を返すと自身も弓を構えタイミングを待った。



落下中にフィジカルエンチャント
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