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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
終焉
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の魔法をかけられたアレンは大きく身体能力が向上するのを感じアーニャだとすぐにわかった。
力がわきあがるのを感じたアレンはイフリートの頭を狙うため集中する。
ガンドが斧を振るいイフリートの腕を斬りつける。
確実にダメージを与えてはいるもののその腕力、技術を持ってしても致命的なダメージを与えることは適わずイフリートは集って来た蝿を払うかのように炎の槍を振り回す。
歯を食いしばり直撃に備えるアレン。
ガンド達の奮闘虚しくその直撃の寸前、イフリートが上を向き目が合った。

バレた!

恐怖に全身が強張るのを感じるが今更どうすることもできずそのまま突貫するしかない。
イフリートが避けようと体を捻る素振りをしたときだ。
ハスランの放った矢がイフリートの側頭部に当り、次々とフェニックス側のエルフから矢が飛来する。
傷を付けることはなかったが一瞬だが動きを止めることに成功した。
そして別方向からエレナの放った矢が間を置かずイフリートの動きを牽制する。
ほんの一瞬。
瞬きする位の時間のこと。
偶然ではなくそのときを狙って待っていた二人だからこそ出来た行為だった。
その一瞬の時間はアレンにとっては大きな時間だった。
ツーハンドソードはイフリートの肩口に深く入り込みそのまま肩口から左腕を切り離す。
イフリートの苦悶の咆哮が聞こえアレンは着地と同時に間髪を入れずガラリと開いた左腹部をなぎ払うようにツーハンドソードを滑らす。
着地の衝撃で体中が痛むが関係ないとばかりに力一杯振り回す。
イフリートの腹部に当たったツーハンドソードが甲高い音を上げながら中腹から折れアレンはたたらを踏んだ。
そして次の瞬間自分の拳の4倍はありそうなイフリートの拳が迫り、腹部へとまともに食らったアレンは大きく吹き飛ばされた。


「アレン!」

アーニャは魔法を中断し駆け寄る。
アレンを庇うようにイフリートの前にガンドが立ち塞がった。
周囲の者達も駆け寄りガンドを中心に壁を作る。
痛みを感じるのか怒り狂ったイフリートがアレンに向け炎の槍を飛ばすがガンド等戦士によって防がれる。
アレンによって受けたダメージは大きかったのだろう先程までの難攻不落という印象ではなくなったイフリートは雄叫びを挙げると何の前触れも無く綺麗さっぱり消え去った。
それは他のイフリート、フェニックスも同様で戦場から戦闘音が消え戦士達の勝利の咆哮が響き渡っていた。

戦士達が勝利に酔いしれる中、アレンはアーニャに抱かれたまま意識を手放したのだった。







アレンが意識を取り戻したのは戦闘が終結し2日後のことだった。

「ここは・・・?」

ベッドに寝ており見慣れない風景に戸惑う。
体を起こすと腹部に激痛が走ったのを切欠に自分がイフリートから攻
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