暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜僕はあなたと天を翔ける〜
第2話 また、会いにくるよ
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か少しだけ砕けた結弦の言葉。

それは結弦が心を許した証だ。

「わ、私の名前は──

アルテミス

狩猟・純潔そして月の女神です」

「そうか。アルテミスか」

結弦は微笑をうかべ女神の名前をつぶやく。

それに女神は熱くなった胸が轟き出す。

「あ……うぅ……」

「それじゃあアルテミス。また、会いに来るよ」

結弦はアルテミスにそう告げると消える。

──また、会いに来るよ

結弦の声が頭の中に響く。

──また、会いに来るよ

胸をある感情が満たす。

また、会いたい。

私が一方的に見守るのではなく、お互いに顔を合わせ、声を交わす。

──また、会いに来るよ

また、会いたい。

今度は手を合わせてみたい。

腕を組んでみたい。

そんな感情がアルテミスの胸を満たす。

アルテミスは顔を赤くしたまま、しばらく動くことはなかった。





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