マクロスF
0672話
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ED世界の時に閉じ込められたアラスカの部屋に比べると随分とマシだしな。
そう判断し、スライムを空間倉庫へと収納。ベッドから起き上がって冷蔵庫の中を漁る。中に入っているのは、缶ビールや缶ジュース。……取りあえず、アルコールに関しては止めておこう。次に目が覚めた時にまた別の世界にいたりしたら洒落にならない。
いや、現状でゲートシステムを使えない以上は他の世界に転移する事は出来無いんだけどな。だが、それを言えばリュケイオスにだって警備の量産型Wがいた筈であり、俺がランダムで転移するような真似を許すとは思えない。
……何があったんだろうな、本当に。
「ま、今更考えてもしょうがない。向こうは向こうで俺の事を探しているだろうし、ネギま世界の時のように向こうから迎えに来てくれるのを待つしか無いか」
マーカーが惑星上に無い状況では、向こうでもこっちの位置を特定するのは無理だとか聞いたがレモンや技術班辺りならどうとでもなりそうな気がする。本気でそれで納得してしまう辺り、ある意味で染まっているのだろう。
そんな風に考えつつ、冷蔵庫の中にあった魚肉ソーセージを囓りながらベッドへと戻る。けど、何で魚肉ソーセージ? いや、ここが宇宙であるのを考えると魚肉ソーセージ風の食べ物なのかもしれないが、幸い味や食感は魚肉ソーセージの物だ。
にしても……
「本当に何も無い部屋だな」
呟き、溜息と共に部屋の中を一瞥する。
部屋の中にあるのはベッド、冷蔵庫、風呂、トイレ。その他にも幾つかの家具やら電化製品はあるが、暇潰しできるようなコンピュータやTVといったものは存在していない。恐らくギアス世界で俺達がアーニャを軟禁していたように、外との連絡を取らせない為か。あるいはこのマクロス世界の情報を入手させないという理由もある、か?
時計を見ると、時刻は既に午後9時を過ぎている。
俺が何時に目を覚ましたのかは分からないが、とにかく明日オズマが来るまでは暇でしかない訳だ。
魚肉ソーセージを腹に収め、ふと気が付く。
もしかしてこの魚肉ソーセージに薬やら何やらが入っている可能性もあったのか?
まぁ、どのみち物理的な現象である以上俺には効果無いんだが。
そんな風に思いつつベッドへと寝転がり、空間倉庫から出したグラビア雑誌を眺める。
そう言えば、今まではムウから貰ったこのグラビア雑誌を読んでいる時に限って何かのトラブルとかが起きた訳だが……さすがにこの状況でそれは無いよな?
微妙にフラグっぽいかもしれない事を考えつつ、暇潰しにと空間倉庫の中に入っている漫画やら小説やら色々な趣味の雑誌を読むのだった。ちなみにオズマに貰ったS.M.Sの就業規則とかが載っている本に関してもきちんと読破しておくのを忘れない。
「おい、ア
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