6ー台本読み(全体的な動きの確認)
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「なんで佳っていつも笑ってるの?」
不意に俺のリハビリ中、詩乃がそんな事を聞いてきた。父さんの病院のリハビリ室で俺は一生懸命、平行棒を使いながら歩行練習。
なんかよく詩乃がリハビリの手伝いに良く来てくれて嬉しいけど。この質問は…うーむ。
「なんでそんな事聞くの?」
「だってリハビリって辛いでしょ?なんでそれなのに笑ってられるのかな…って?」
他の患者さんがリハビリ室を使ってないこの夕方。今日のリハビリやめるか。と思ってた矢先に聞かれた。確かに自分でも笑ってる自覚はある。だが…
「んー…わかんない。」
「わかんないって…」
「なんだろう…でも笑ってたらなんか乗り越えられそうじゃない?どんな理不尽も不条理も。」
「私にはそんな事出来ないよ。…佳はやっぱり強いね」
詩乃が少し呆れた顔で溜息混じりで壁に寄り掛かりながら呟いた。俺はいつもどうり笑いながら。
「違う…かな?」
「え?」
「ただ乗り越えられられそうなだけで実際乗り越えてない。誤魔化してるだけさ。実際誤魔化しきれずにSAOの世界で『僕』という人格が壊れたし…俺はそれを強さとは呼ばない…
卑怯。だと思う。」
「佳…」
「んじゃシリアスな空気をぶち壊す一言??
…卑怯者の秘境」
「…」
「行かないで〜??」
詩乃がさっさと帰ろうとするので俺は慌てて杖を使って詩乃を追った。
もちろん一緒に帰ったけど…その日は会話は少なかった。
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「貴様…何故笑っている?」
俺は今ユージーンとの決闘中。ふとあの日の事を思い出した。そして俺は分かった。
今意識しないで笑っている…!
今が楽しいんだ!
彼の魔剣グラムはやっかいだった。あの剣を鎌で弾こうとした途端、鎌をすり抜けて剣がきたのだ。どうやら魔剣グラムのエキストラスキルらしい。
ただいまユージーンのHPが7割以上残っているのに対して俺のHPが3割弱。
明らかなピンチ…だが。
「…思い出し笑い。いや、それ以上に楽しいなと思って。」
「何?」
「今までの敵は『奇跡の音符』で全部終わったからさ!…それに久しぶりに楽しくて仕方ないんだ!」
このユージーン。俺と剣技は互角だし、『奇跡の音符』もなんと音符を切るという荒技で防がれたのだ。
「だから…フルコーラスで行くね?」
俺は大鎌を振り上げた。さらに。
「雪月花に咲かせましょう♪」
「??」
大鎌の攻撃…SAO時代のソードスキル『クイックフール』回りながら大鎌を斬りつける2連撃を放つ。しかしシステムアシストが無いので簡単に剣で防ぐユージーンだったが、いきなり上から雪の様に不規則に音符が降ってきた。
つまり『奇跡の音符』
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