新たなる力へ
Trick67_試験を始めます
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
試験練習3日目の夜
とはいっても、2日目の夜と対して変化は無い。
あえて違いを出すのであれば、堅い緊張感が漂っていた。
明日に控えたA・T初心者組の試験。その緊張感だ。
誰も明日については触れない。今日の反省を話し合い、情報を共有している。
実際に立って体幹が保っているか実演して確認する。
それでも、誰もが明日について話さなかった。
全員が恐かったのだ。自分に自信を持っている美琴や婚后でさえも恐がっていた。
唯一、明日について話したのも美雪の一言だけ。
「よし、反省会はここまで。明日に備えて、今日は早く寝よう♪」
いつもより早めに部屋に戻った。
その後、美雪と美玲は信乃の介抱(主に美雪がマッサージ)をして眠りについた。
一方で美琴たちは緊張のまま、いつもより寝付きが悪かった。
――――――――――――――――――――――
合宿4日目の朝
昨晩と同じく、緊張以外は3日目と同じだった。
全員が気を引き締めて玄関へと向かう。3日間ほどだが、試験に使う相棒の元へと歩く。
エア・トレック
通称:自由への扉 (エア・ギア)
装着したA・Tが、いつも以上に馴染む。それが勇気と希望をくれる。
でも手足は痺れている。自分のものではないみたいだ。それが不安を煽る。
パン!
ビク!?
美雪が手を叩き、メンバーは驚いて肩を震わせた。
「みんな、落ち着いて♪ 大丈夫、練習を思い出そう♪」
「そ、そうですわ! あれだけ練習をしたのですから、大丈夫ですわ!」
「婚后さんの言うとおり、自分の力を出し切ろうよ♪」
『はい』
美雪の喝と婚后の励ましに、全員の緊張が良い程度に治まった。
6人はゆっくりと歩き、試験の場所はいつもと同じ100mレーンがある練習場所とついた。
「お待ちしていましたよ、皆さん。
今日は初日と違って遅れてこなかったんですね?」
そこには信乃の他に、佐天と黒妻、合宿にきて一度も会わなかった宗像もいた。
神理楽配下、独立自由特殊暴飛靴小隊
または暴風族≪小烏丸≫
その実戦担当の4人が試験組を出迎えていた。
「やっほーみんな! 今日は午前練習を休みにしてもらったから試験がどうなるか
見てみたくてきちゃった!」
「クールダウンだけだが、やっぱり一緒に練習した身としては気になるからな。
応援しに来たぜ」
「A・Tをやるからには、僕たちに関わるってことだ。
中途半端は許さないよ。だから殺「アホなこと言わないで下さい」 佐天、遮るな」
「もう! 宗像さんはすぐに物騒なこと言うんだから!
みんな普通の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ