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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
65話:海水浴だよ、全員集合〜!(PART1)
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そこへようやく、俺達とは別の人影が。背のちっこいのと、でかいのという凸凹コンビ―――

「誰が背も胸もちっこい子だゴラァアアッ!」
「へぶっつぁ!?」

瞬間、ものすごいスピードで海へ飛び込んでいくカオル。どうやら俺以上に変な事を考えていたらしい。おまけにちっこい方―――つまりはヴィータに一番近かったが為、ぶっ飛ばされてしまったようだ。
騎士の勘って怖いなぁ、危ない危ない。

「ヴィータ、いくらプライベートビーチだからってデバイスの使用は控えた方がいいぞ?」
「あん?そうか?じゃあ仕方ねぇな…」

俺からの忠告を受けて、ヴィータは素直にアイゼンを待機状態にする。しかし…海だっていうのにデバイスはやっぱり持ったままなんだな、流石はベルカの騎士だ。

「それで?他の皆は?」
「桃子さんや美由希さん、ノエルさんは着替え終えてパラソルとか持ってくるって」
「主達はおそらくもう少しかかるだろう。主に主が遅らせているのだが…」
「あ〜、なるほど…」

はやてが揉み魔というのは、ヴォルケンズやなのは達から常々聞いている。まぁそうなれば、遅れている原因も自ずと―――

「うむ、実に素晴らしい光景である」
「うぉおっ!カオルお前、いつの間に戻ってきてたんだ…?」

いきなりカオルの声がすると思ったら、奴は既に俺の隣にいた。ついさっきヴィータにぶっ飛ばされて、海の上を二、三回跳ねていたように見えたのだが……気のせいだったか?

「士君、見てごらんよ二人の姿を!」
「あぁ?」

カオルに言われて、素直に二人を見る。近くにいた龍也とクロノも、そのカオルの凄味を感じてか、思わず顔を向ける。

ヴィータはスカートのようなひらひらが付いた、真っ赤なワンピースタイプだ。シグナムはピンクをより白に近づけた色でのビキニの上に、日焼け対策なのか長袖の上着を着ている。
二人共俺達の視線に気づいてか、何か不思議そうな顔をしている。

………いや、

「それで?」
「この光景を見てもそれだけなの!?可笑しいでしょ!?」

そう言ってカオルはズビシィッと二人を指差し、叫ぶ。

「ここまで極端な凸凹の差を僕は見たことがない!これで家族っていうんだから、尚更凄い!これはもう、奇跡と言っても過言ではないことだ!」

その瞬間、周囲の気温が確かに五度程下がった。そんな事にも気づけない程熱弁するカオルの目の前で、憎悪の業火が燃え滾る般若の如き表情をしている二人。
しかしそれに気づかずに、ベラベラと語りだすカオル。あぁ…こいつ滅多打ちにされるな〜…(現実逃避)

「ではいっちょ、その胸を我が手に―――」

「(ブチッ)」

「―――うちのバカがほんとすいませんでしたあああぁあぁぁぁ!!」
「ぼぶはっ!?」

しか
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