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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第409話】
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ことはなかった。
「あ、あれ? ははっ、全然涙が止まらない……」
「……ヒルト」
今頃足腰に力が入らなくなり、へなへなとその場に座り込む俺――そんな俺の頭を抱くようにラウラは抱き締めると、いつもと逆でラウラが俺の頭を撫でる。
「……もう大丈夫だ。 ヒルト、大丈夫だから」
「……そう、だ……な。 ……わ、悪いなラウラ……こんな俺、見たくなかったんじゃ――」
「何を言う。 ……涙は誰でも流れ出るものだ。 安心しろ、誰も今のヒルトを見て嫌いになるはずはない。 居るなら……本当にヒルトの事が好きではないだけだ」
撫でる手を止めると同時に、抱いた頭を解放するラウラ。
ラウラの顔が近付き、ソッと触れる様な口付けをしてくる。
それと同時に、流れ出る様に流した涙はピタリと止まり、俺の目には赤く染まったラウラの表情が間近に映っていた。
「ふふっ、今ので涙は止まった様だな」
「あ、あぁ……。 ……ラウラ、ありがとう」
「ぅ、ぅむ。 ……ヒルト、そろそろこの場を離れるぞ。 流石に今日本の警察が来ると不味いのでな」
言われてからハッと気付く――住宅街で発砲音がしたのだから当然警察は来る筈、そう思うと何とか立ち上がり――。
「帰ろう、学園に……」
「ぅむ。 ……ヒルト、今日現れたあの女は――」
「……さぁな。 何であんな面をしてるかもわからないが……ラウラ、一応この事態、黙っててくれよ」
「無論だ、騒ぎが大きくなる」
俺とラウラはそう言いながら一路学園に戻る道を歩き始め、駅へと向かった。
……また襲撃があるかもしれないと思うと、不安になるが……駅までの帰り道の間には特に何も起きなかった。
……突発的な襲撃だったのだろうか……考えても答えは出ず、俺とラウラは学園行きモノレールを待つのだった……。
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