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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第409話】
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たナイフ――ゆっくり流れ出る血が、アスファルトの地面にポタポタと落ちていった。
痛がる様子すら見せず、それを引き抜く――と、ここでラウラが遅れてやって来た。
「ヒルト、無事か?」
「と、とりあえずな」
真っ先に俺に駆け寄るラウラを他所に、マドカはISを身に纏うと――。
「今日はここで退こう。 流石に私もまだ捕まる訳にはいかないからな」
言ってから一歩退くマドカ、それをラウラはISを展開してAICの停止結界でそれを阻もうとする。
いつの間にか左目を封印していた眼帯は外され、金色の左目が露になっていた。
「待て! ……!?」
マドカの顔を見て、一瞬動きが止まるラウラを他所に、明かりの無い闇へと消えていく。
「ではな。 ……織斑一夏、次はお前の命をもらう……。 ……ふっ」
そう言って、一瞬俺の方を見てから嘲笑する様に笑うとそのまま消えていった――親父は拳銃を直すと、空薬莢を拾い上げてそれをポケットに入れた。
「ヒルト、俺はこのまま織斑君を自宅に送っていく。 ヒルトとラウラは学園に戻れ。 ――悪かったなヒルト、来るのが遅れて」
「……いや、助かったよ。 ……一夏の事、頼むよ」
「ワハハハッ、それは任せな! さて、行くぞ織斑君」
「わ、わかりました……。 いてて……」
そう言って鼻を抑える一夏――俺が壁に押しやった時にしこたま顔面を打ったのだろう――だが、死ぬよりはまだましかと思う。
とりあえず親父はそんな一夏に苦笑を溢しつつ、一夏を送るため反対側の曲がり角へと消えていく――と同時に、ラウラはISを解除し、片膝をつく。
親父がマドカと名乗る少女を見逃したのは気になるが、多分理由としては街中での戦闘は色々弊害が起きる事を危惧してだろう――それよりも、俺はラウラが気掛かりだ。
「くっ……私としたことが……」
「ラウラ、大丈夫か?」
足の震えも止まり、側に駆け寄るとラウラは俺を見て――。
「勿論だ。 ……だが、やはりこの左目を使うと少し疲れるな。 ……すまなかった、私が最後だったな……怪我は無いか、ヒルト?」
言いながら、俺の顔や肩、腕に腹部と触れるラウラ――腹部はさっき、膝蹴りを受けたものの、特に身体の中の器官にダメージを負った形跡はなく、俺は。
「大丈夫だ、何とかな……」
その言葉に安堵するラウラだったが、次の瞬間ぎょっとした表情を見せる。
「……ヒルト、泣いてるのか?」
「え?」
指摘され、気付くと俺は涙を流してるのに気付く――死の恐怖から解放された安堵からなのだろうか、止めどなく流れ出る涙を拭うも、止まる
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