第十四話 Subterranean Base
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ですよ」
ルイン「何!!?」
オクトパルドはルインの真上にいた。
ルインが振り向いた時には既に全砲門が向けられていた。
オクトパルド「ほら、ちゃんとついてきて下さい!!」
ルインに向けてミサイルと魚雷が一斉に放たれた。
水中で大爆発が発生する。
オクトパルド「さようならルインさん。あなたとのワルツは楽しかったですよ」
ルイン「勝手に殺さないでくれる?」
オクトパルド「!!?」
背後から聞こえた声に反応し、煙から見える影にオクトパルドはミサイルを放つ。
しかしそれはルインに似せた氷の像。
真横から手裏剣が飛んで来るとオクトパルドの触手は全て切り裂かれた。
オクトパルド「そのアーマーは…!!?」
PXアーマーを纏ったルインが紫色の球体状のバリアで守られていた。
ルイン「…調査を怠ったねオクトパルド。私が切り換えられるアーマーは1つや2つだけじゃないの」
触手を失い機動力の大半を失ったオクトパルドはルインにとって脅威にはなりえない。
オクトパルド「(ここまでですか…)」
戦闘の要である触手を全て失った今、ミサイルしか武装が残っていない。
しかし、そんなものがルインには通用するわけがないと分かっている。
ルインがZXアーマーに切り換えるとZXバスターをオクトパルドに向ける。
オクトパルド「(すみませんクラーケン…)」
目を閉じ、思い出すのは自身の親友のボルト・クラーケンの姿だった。
彼はこんな自身を見たら何と言うだろうか?
“全くあなたは!!”と怒るだろうか?
それとも悲しむだろうか?
どちらにせよ親友である彼を傷つけるのに変わりはない。
内心で申し訳なく思うも後悔は微塵もない。
自分の心のままに従って戦い、死ねるのだから。
ルイン「これで終わり!!!」
ルインのバスターからフルチャージショットが放たれた。
それを受けたオクトパルドは全身に襲う激痛を感じながら叫ぶ。
オクトパルド「…芸術は…爆発なのです!!」
叫んだ後、自然に笑みがこぼれた。
その理由はオクトパルド自身も分からない。
しかし至福のままに、この命を散らせるのならそれで構わない。
オクトパルド「(さようならルインさん…またお会いしましょう。今度あの世でお会いする時にはお茶をご用意して待っていますよ)」
もう1人の友人に胸中で囁きながらオクトパルドの意識は途切れた。
ルイン「さようならオクトパルド…」
かつての友人に頭を下げながら、ルインは簡易転送装置でハンターベースへと帰還する。
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