決戦と幻と
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な――」
痛くない事に驚いた王子はがくっと膝をつく。
俺はその様子を見ながらしゃがんでプ二ムをなでる。
「こいつは変わった奴でな、精神に直接攻撃できるんだ。今の一撃でお前の精神力は空っぽになってるはずだ。これで魔法は使えまい」
「……っく!」
「恨みたければ恨め。俺は自分の好きなようにしてるだけだ。悪魔だし」
「悪魔!?」
なぜばらすんだって?色々事情がある。
翼を出して証拠を見せる。
「ほれ、証拠。さて、お前を手下の所に送り届けるが……」
紙を取り出して手下への手紙を書き始めた俺に王子は叫ぶ。
「悪魔に……屈したりはしない!」
立ち上がろうとする。
「さっきのワルドとは大違いだな。……気にいった。何が何でも生かす」
「悪魔などに気に入られても「これ持って、手下に渡しな。それでは、送るぞ」ちょっと待て!」
「待たん。テレポのしおりバージョン2、発動」
強引に王子に手紙を渡し、テレポのしおり強制発動。
青い光に包まれた王子は消えた。
無事転送できたようだ。
「よし、転送完了。地下水、そっちはどうだ?」
テレビーを見ていた地下水が返事をする。
「終わったようですぜ。今から逃げるようです」
「わかった。身代わり君1号の方は?」
「ばっちり稼働中でさぁ!言い出来ですぜ!」
「それはよかった。苦労したかいがあった」
「俺達はこれからどうするんです?」
「そうだな……俺達も戻るか」
俺はテレビーと地下水を還し、還りたがらなかったプ二ムを頭に乗せ、ワイヴァーンを召喚して帰る事にした。
ふと思いつく。
「む、王子生存を姫に伝えた方がいいのか……?」
「ぷに?」
「ま、気分次第でいいか」
「ぷに!」
とりあえずプ二ムと空の旅を楽しんだ。
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