提督、中将と話をする
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からそうだ!言っても無駄だよ大和、長門さんにヲッちゃん、この人はね、剣さえあれば艦を生身で沈めちゃう化け物なんだから」
「「えっ………」」
「アッモシカシテレ級トカガ言ッテタ赤腕ノ提督ッテ中将ナノ?」
「んっ?まあな、だがもう剣を振ってないなぁ。もう艦娘達に任せっぱなしだ」
赤腕の正樹、昔は刀を片手に艦をぶった切っていた化け物軍人。だが今は刀自体を持たなくなったのでその腕前が発揮される事はなくなってしまった。
「あっそうだ、忘れる所だった。お前、もうあそこには来ないのか?」
「ウッ……もうその話はやめてくださいよ正樹先生。私にとってあれはもうトラウマなんですから」
「アノ話?」
「実はこいつ准将になる機会が何度も合ったんだがその度に、こいつのファンの奴と変態提督共に女装させられそうになって昇進したがらないんだ」
「「えっそんな理由で昇進しないの!?」」
「そんな理由っていうな!女装だぞ女装!!私は男だ!こんな容姿はしてるが男だ!!男としての尊厳は守り続けるんだ!」
まさか昇進したがらない理由が二人揃ってなんとも微妙なものだと何とも言いようが無い。
「でもなぁ、一時の恥で高い地位が手に入るなら安くないか?」
「安くないです!私のプライドとか色んなものが消え失せます!だから私は大佐のままで良いんです!」
「まあ私も人の事は言えんがな、准将ぐらいにはなっても良いと思うぞ?正直お前は大佐で納まりきれる器じゃないだろ。少将が最低ラインぐらいだろ?戦略シミュレーションで無敗を誇ってたろお前」
大和と長門はそれを聞いて大佐の方を見た、大佐は自分の昔のことをあまり話さない。特に提督養大学校時代の事は一切喋ろうとしない。彼女らにとっては今始めて自分達の提督の過去を知ったようなものなのだ。
「最高ランクの特SSS級の戦略シュミレーションの初代突破者がそんな地位で居て良いとは思われん。私が抑えてはいるが上層部もお前を遊ばせて良いと思っていない。最悪、お前は強制的に何処かに飛ばされるぞ」
「………それでも私は大佐のままがいいです」
「どんだけ女装したくないんだお前……」
「女装するぐらいだったら深海棲艦の群れに一人で泳いで突破する方が良いですよ!!」
あ〜解った解った!っと五月蝿そうに話を切る中将と、子供のように頬を膨らませて顔を真っ赤にして怒る大佐。そんな光景に思わず笑みが出てしまう艦3人娘であった。
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