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番外編二十三層のボス
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くとボスが雄叫びを上げる。ボス戦が開始した。そして表示されるボスのデータ(といっても分かるのはHP ぐらいだが)を見て俺達は絶句した。《No Data 》。つまりこのボスの能力の引き上げは多分九十層クラスまで行われている。
「…………ふざけんなよ」
今ここで放っておけば後々何かが起きる。戦えば今の状態では最悪の場合全滅する。せめてパターンが同じなら戦いやすいのに……。
「リュウヤどうする?」
「パターンδ!!」
俺の指示をきき皆来た道を全力で引き返す。パターンδ、それは俺が囮としてボスと戦いそのすきに投擲スキルや武器で少しずつ削る作戦だ。俺はすぐにボスに向かって攻撃をはじめる。片手剣スキル《スラント》。俺の先制攻撃でタゲはとることができた。俺はすぐに間髪入れず攻撃する。しかしボスはすぐにそれにたいして尻尾の剣を当ててガードする。しばらくつばせりあったあと弾き飛ばされたのは俺だった。近くの木に叩き付けられるが幸いにもHP が減ってはいなかった。そしてこのタイミングで投擲が開始した。しかし与えられるのは僅かなダメージ。俺もなんとか減らそうとすぐに体制を建て直し攻撃を再開する。
戦闘が開始して三十分ほど経過し最悪の事態が起きた。回復のポーションが尽きた。さらにHPも五割を切った。幸いにもボスの動きが三回ほど変化したためもう少しなのは分かる。だが俺のHPはそこまで持たない。撤退すれば他のみんなが死ぬ。この状態で持たせるには相手の攻撃を全てかわす必要がある。だが疲労と攻撃範囲からそれは無理。
………まさかここまでつみかけるとは予想してなかったな………。でも例えここで死んでも俺は……………必ずこいつを倒す!!
気合いを入れ直しもう一度攻撃しようとしたときだった。突然俺にメッセージが届き、トレードのウィンドウにアイテムが届く。メッセージの送り主はリズ、ただ一言死なないでと書かれている。トレードアイテムも送り主はリズ、回復のポーションと《グランシャリオ》と言う片手剣が送られてきた。何とか隙を見てポーションで回復しグランシャリオをオブジェクト化する。俺の155ある身長と同じくらいあり、刃の部分には丸い点が7つ埋め込まれている。しかも物凄く軽い。
「結局作れたんだな」
今この武器を装備するだけの隙はない。キリトと違いスキルは発動できないがやるしかない。
俺は剣を構え近くの木を足場にして飛び上がる。そして飛び乗り二刀流上位スキル《スターバースト・ストリーム》を見よう見まねで打つ。………そろそろだな。ボスの体力は少ない。これで終わりだ!!
「全員突撃!!」
俺が叫ぶと全員がこちらに向かって走ってくる。皆一気に距離をつめ連続でスキルを放つ。俺も《 バーチカル・スクエア 》を打った瞬間、ボスはその体を四散させた。何とか勝つことができ膝をつく。その瞬間ウィンドウ
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