マクロスF
0671話
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度が鈍すぎるな」
正確に言えば、俺が満足出来る反応速度の機体なんて恐らくは無いだろう。シャドウミラーの技術班が総力を結集して作りあげたニーズヘッグでようやく……といった感じなのだから。それを考えれば無茶を言っているというのは分かるんだが。
「それでも反応速度が遅すぎる!」
敵のVF-171がバトロイドに変形して撃ってきたガンポッドを回避しようと咄嗟に操縦桿を斜めに倒したのだが、それをシミュレーター側が認識するのにワンテンポ……いや、スリーテンポくらい遅れているのだ。この辺、早い内に慣れておかないと実戦で拙い事になるだろう。
……いや、物理攻撃である以上は俺に効果は無いんだけどな。そもそも宇宙でも普通に生存できるし。だが、それをこの世界の者に見せる必要は無い。ニーズヘッグがあって、いつでもホワイトスターに戻れるなら話は別だが、今はそれも出来ないのだからこちらの世界に合わせる必要がある。
「……随分と慣れるのが早いな」
オズマの感嘆するような声を聞きつつも、スルーしながらチュートリアルを続ける。
とは言っても、俺が殆どミスをせずに進んでいる為だろう。既にチュートリアルというよりは普通のシミュレーションとしてCPUを相手にした戦いといった様相を呈していた。
ミサイルを回避しつつ、VF-171をガウォークに変形してガンポッドで迎撃。スラスターを使いつつ、大きく弧を描きながら反転する。
ニーズヘッグならGを無視してその場で即座に反転できるのだが、さすがに初心者用と呼ばれているVF-171でそんな真似は出来ないらしい。いや、VF全てでも無理なのかもしれないが。
そのまま画面の中に浮かんでいる隕石へとミサイルを撃ち込み、破片を敵へと向かって吹き飛ばす。目眩まし兼散弾的な攻撃だ。その吹き飛ばされた隕石の破片を追うようにしてファイター形態に戻ったVF-171で突き進み、こちらの狙いを悟った敵機が距離を取りつつビーム砲を連射してくる。
その攻撃を隕石の破片を盾にしつつ進み……
「ここだっ!」
ファイターで距離を詰め、即座にバトロイドへと変形。ピンポイントバリアを拳に集めて殴りつける。その一撃を後方へと下がりながら回避する敵機だが、もう片方の手で持っていたガンポッドについては対応出来なかったらしく……ミスった!?
「ちぃっ!」
ガンポッドの照準を外れた……正確には、俺がトリガーを引いた時の反応速度についてこれなかったらしく、宇宙空間へと弾丸がバラ撒かれる。
それを見ながら、ガウォークへと変形してビーム砲4門を発射しつつ一端間合いを離す。
こちらの隙と見たのだろう。敵も即座にミサイルを発射するが、こちらもフレアを発射。放たれたミサイルはVF-171では無くフレアへと向かって行く。
V
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