暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0671話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かけるようにして俺とジェフリーは移動し、やがて次に辿り着いたのはシミュレーターがズラリと並んでいる訓練室だった。
 いや、さすがに民間軍事会社だけあって恵まれているな。

「ほら、取りあえず乗ってみろ。最初は初歩の初歩の初歩辺りからスタートするから。……けど、恐らくこのシミュレーターがS.M.Sに来てから初めてだぞ、チュートリアル的な初心者用の稼働は」
「初めて?」

 何やらシミュレーターのシステムを弄って操作しているオズマへと問い掛ける。
 そんな俺の言葉に、当然とばかりに頷くオズマ。

「ああ。基本的にこのS.M.Sのバルキリー乗りは腕利きが揃っているからな。そのくらいの技量を持って入隊してくる以上、全くの素人なんて皆無だ」
「なるほど」

 このS.M.Sというのが求めているのは即戦力なのだろう。まぁ、民間軍事会社――PMC――である以上は当然と言えるが。

「……さ、いいぞ。準備は整った。後は指示通りに動かせば特に問題無く操縦出来る筈だ」

 設定を終えたのだろう。オズマが座っていた席を俺へと譲る。
 シミュレーターのコックピットに座り、扉が閉められて密室状態に。そしてオズマが言っていた言葉通り、このS.M.Sでは初めて起動するのだろうチュートリアルが開始された。
 まず画面に映し出されたのは機体選択だ。基本的にはこれまでの歴代のVFが揃っており、俺の知っている機体もあれば、知らない機体もある。
 どの機体にするか迷っていると、唐突に通信機からオズマの声が聞こえてきた。

「アクセル、機体に関してはVF-171のナイトメアプラスを選べ」
「……VF-171?」

 確かマクロス7でガムリンが乗っていたのがVF-17だったと思うが、その派生機か?
 とにかくオズマの言葉に従い、操縦桿を動かしてカーソルをVF-171へと合わせる。

「何でこの機体なんだ?」
「このVF-171が今のこのフロンティア船団の主力機だからな。そこそこの能力を持っていて、初心者にも扱い易い」
「……初心者って、フロンティア船団の主力機なんだろう? それなのにその評価はどうなんだ?」
「残念ながら、フロンティア船団の軍は初心者……と言うよりも卵の欠片が尻に付いている雛って表現がピッタリなんだよ。この扱い易いVF-171におんぶに抱っこしてどうにか形を整えてる程度だからな」

 ……また、随分と俺の知ってるマクロス7よりもパイロットの質が落ちてるんだな。
 いや、勿論マクロス7にあった特殊部隊のダイヤモンドフォースやエメラルドフォースのように腕利きの特殊部隊とかはいるんだろうが。
 本当にその程度の腕なら、量産型Wが入れば呆気なく落とせそうだな。
 まぁ、それを補う為にPMCのS.M.Sが存在しているだろうけど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ