39話
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・・・降りるか」
なんでそんなに落ち込んでるんだよ。
安全のためには仕方ないだろう、こっちを睨むんじゃない。
『明彦!敵だ!』
「何!?」
俺もその声を聞いてバッと振り返る。
そこにはシャドウが4体もいた。
「こんな時に!・・・まぁいい、岳羽、お前は見ていろ!」
「は、はい!」
てか、この敵はヤバくないか?
なんでカッコつけてそんなセリフ言ってるんだよ。
ここは逃げるとこだろう。
俺と真田先輩は43階まで来たことはあるが、適正レベルかと言われると決してそうではない。
4人パーティーでも危ないんじゃないか、なんて思うようなレベル帯に2人で来ていたのだ。
今回はそれに加えて岳羽さんもいる。
それに敵を一気に4体も相手したことなんて、最近はなかった。
いつもはちゃんと1体か2体の敵を狙っていた。
「ヤバイんじゃないですか!?」
「大丈夫さ!」
なんでそんなに自信満々なんだ?
どっからどうみても危ないだろう。
真田先輩はそう叫ぶと同時に一気に敵の懐に踏み込み、連続でパンチを放つ。
「なっ!?」
真田先輩の拳が明らかに効いていない。
「桐条先輩!アナライズを!」
『わかった』
「くっ」
目の前が明るくなったため、そこからバックステップで離れる。
次の瞬間そこには敵が降って来ていた。
しかし、まだ光は消えない。
今度はサイドステップで避ける。
そこを敵の攻撃が通過する。
「やっぱ4体ってのは多いんじゃないの!?」
『ブロンズダイス!打撃は効かないぞ!雷が効くようだ!』
「真田先輩!魔法を!」
「くっ!」
真田先輩にそう言うが、真田先輩は敵2体に狙われ、防戦一方だった。
「やっぱ4体は無理だろう!逃げましょう!真田先輩!」
俺は真田先輩にそう叫ぶが、どうも真田先輩にそれを聞く余裕はない。
普段ならこんなことはないのだが、やはり通常攻撃が効かない敵の場合かなりやっかいだ。
ゲームと違って、必ず自分のターンが回ってくるわけじゃない。
ペルソナ召還は、実は最も隙の出る攻撃だ。
それゆえ、最前線のメンバーが使うには、誰かが囮になったりする必要がある。
2体同時に狙われて、綺麗に線をなぞった攻撃をできるほど俺は達人ではない。
とりあえずは、真田先輩に向かってる敵の注意をこっちに向けさせ
???シャッ
後ろから矢が飛び、それがブロンズダイスに刺さる。
(え!?なに攻撃してるの!?)
「私にだって!」
(いや、待って、意味わかんない!)
「っ!岳羽さん、逃げて
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