第三章 悪夢
第10話 神上
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……彼女がどんな決意でこれを受け入れたのかは分からない。だが……シンにはまだ明かさない方が……ん?」
令音は画面にある真那の画像を元の大きさに戻して、上の大きいモニターをふと見て気付いた。
そこに、
上条当麻の顔が映されていた。
令音「そういえば近くの広場にカメラをおいてたが……こんな時間に……彼は何を……?」
暗くて分かりにくいが、彼は確かに、どこか広い場所に立っていた。
琴里「気になるわね……。確か彼に通信機は持たせたままだったから……勝手に聞くのは悪いけど」
と琴里は自分の席に戻って、上条の通信機との会話をONにした。
すると、
凄まじい音が聞こえた。
琴里「な……ッ!」
令音「こ、これは……!?」
それは、
多々起こる爆発音と、それと重なったガラスが割れるような音だ。
上条めがけて、ミサイルなどが飛んでいくように見えた。
しばらく、それが鳴り止まなかった。
そして向こうで煙が充満していて、モニターは灰色一色にうめつくされた。
爆発音が鳴り止み、充満していた煙も消えると、モニター越しに上条の声が聞こえた。
上条『ふう……』
?『お疲れ様です』
上条とは別の声も聞こえた。モニターからは上条の顔しか見えないが、その声は女の声だった。
上条『これでも……まだ″覚醒″しきってないのか?』
上条が女に疑問を投げつけた。
?『そうみたいですね。私には詳しいことは分かりませんが』
上条『チッ……まだ足りねえのかよ……』
上条は下を向いて舌打ちをした。険しそうな顔をしている。
2人は最近知り会ったというより、昔からの旧友と再開したような口調で話しているように琴里達に聞こえた。
?『彼なら知ってるんじゃないですか?』
上条『あぁ?』
?『あなたの″右手の覚醒″のことを教えた張本人ですよ』
上条『知らねえよ。ヤツは俺に名前も名乗らずに消えたからな』
?『そうですか……』
上条『それより、土御門はどこだ?』
?『彼はステイルと一緒にインデックスの所に行っていますよ』
その女はハァ……と小さくため息をした。
その女は上条の様子を気にもとめてないようだ。
?『″彼女″はどうするんですか?』
上条『あいつは少し休ませてやれ。無理しすぎだ』
新たに出てきた″彼女″という第3の人物に琴里と令音はさらに困惑した。
そして、上条と話している女はさらに上条に問いかける。
?『まだ続けますか?』
上条『……そうだな』
上条は上を向いて少し考えた。
少しして、彼は右手を前に出した。
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