28話(改正)
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間だろう。」
「違いますよ。私は作られたことを含めて、きっと、恵まれた存在なのでしょう。飢えた事などないのですから。ですが、彼らはいろいろな不条理に晒されて、どん底で喘ぎながらも頑張って来たのでしょう。その中で築いた絆が彼らにはあります。その絆を私は羨ましく思ってしまっています。」
「は〜、君はかなり自虐的な思考の持ち主だな。そんなんじじゃ、人生楽しめないぞ。」
「カザハラ所長、私は浅はかな存在なんですよ。生を受けて、自分の短絡的な思考の所為で後悔してばかりだ。」
「重症だな、いつもこうなのかい、ジェイル。」
「ここ最近、ひどくなってるね。」
「こんな事じゃ、潰れてしまうぞ。気持ちを切り替えないとな。」
「簡単ですよ、初陣の前で不安があるんですよ。」
そう言って、コクチョウに乗り込みました。
「フム、なるほど、今だに尾を引いているのか、人を殺す事に心が拒絶していることが。」
「大丈夫なのか、彼は。」
「彼にも仲間がいる彼女が支えるだろう。」
「不安は感じないのか。」
「私も彼を今までの生活で信じているだけだよ。ただ、信じて待つ事が私の出来る事だ。そして、近くで支える事が彼女の役目だよ。」
「なるほど、そういうものか。」
その言葉にジェイルが頷いてカザハラ所長と共にコクチョウに乗り込みました。
シシオウブレードの搬入も終了し、ブリッジに全員が集まりました。
「ジェイル、ロイド、セシルさん。発進準備の方は良いですか。」
「エンジンも全て問題ないよ。いつでも発進出来る。楽しみだよね〜。これから、入手される戦闘データは。」
「不謹慎ですよ、ロイドさん。」
「まあいいじゃないか、それよりも、発進してくれたまえ。」
「わかりました。ガジェットの制御、艦の出力調整、戦闘状態での武器の使用などはシナプスに制御してもらいます。」
「もちろんだよ、これで乗員数が少ないが何とかなるだろう。」
「では、コクチョウ発進します。」
その言葉と共にコクチョウが浮かび上がり、目標であるハガネに向かい、発進しました。
その後、直ぐにラングレー基地周辺に多数の機動兵器が近づいている事にレーダーと私の念動力にて気が付きます。
そのために、セシルさんに話します。
「私の念動力に危険が近づいていると訴えています。レーダーにもかなりの数の機動兵器が接近してることを示しています。速度を最大にして突っ切ります。」
その言葉にアヤノが叫びます。
「ち、ちょっと、待って爺はどうなるの。このままだと、捕まっちゃう。た、助けに行かないと殺されちゃうよ!」
「今は無事を信じるしかありません。この物量では、私達が加わったとしても勝つ事は不可能でしょう。それに、リシュウさんもそんな事をしても喜びま
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