28話(改正)
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くなれ、強くなって相手が手を出せないぐらいになって、自分が剣を抜かなくてよいようにのう。」
「何言ってるんだ、爺。」
アヤノはキョトンとした表情になり、相手が何を言っているのかわからない様でした。
そんな中、リシュウはさらに話しかけてきます。
「ワシは活人剣を目指しておる。じゃが、所詮活人剣とは言っても、抑止力でしかなく、用は相手に手を出させないようにするために抜かずに威圧しているだけじゃ。抜く事が無ければ、天下泰平じゃが、しかし、抜く必要が出るときは必ずくる事になる。それは仕方の無い事だ。そのときに、抜いた以上は相手を切らねばならん。そうせねば、自分の運命はもちろんの事、お主が守っている者達まで蹂躙されるじゃろう。ワシはそのときは、意地と打を持って相手を、必ず切るじゃろう。お主は守護を目指すなら抜くと決めたら、必ず、切れる様に精進するのだぞ。」
そう言って、アヤノからリシュウは離れて行こう背を向けます。
それに対して、アヤノはリシュウに話し掛けます。
「あんたは何がしたかったんだ!」
そん言葉に、リシュウは振り返って、アヤノの頭を撫でながら、優しく話しかけます。
「ワシはただ試したかっただけじゃ。シシオウブレードを使用するに足る人物かどうかをどうしても試したかっただけじゃ。そのために、お主にあのような事をしたのは謝ろう。すまんかった。」
「確かに、あんたはずいぶん大人気の無い事しやがったな。死ぬかと思ったぜ。」
「全くだ、あの威圧は心臓に悪かったよ。」
「お主ら二人も悪かったな。じゃが、良い根性だったぞ。あれ程の威圧を掛けって一歩も引かなかったのだからのう。」
そう言って、2人を褒めます。
「当然だろう、俺たちは仲間だ。見捨てたりしねぇ。」
「そうだよ。」
「ふはははははははは、頑張るのじゃぞ。若者達よ。」
その言葉を最後にアヤノを撫でていた手をどけ、私達に背を向けて帰っていきます。
「なんだか、おじいちゃんに頭を撫でて貰っていた時の事を思い出しちゃった。全然、あの爺とは違うのに。」
「その小太刀を残してくれた人ですか。」
「うん。」
「今度、ここに来る時はアヤノもリシュウさんに会いに来ますか。ゆっくり、話が出来る様に。」
「考えとく。」
そう言って、真っ赤にした顔をそむけます。
「なんだ、アヤノ照れてるのか。」
「リョウ、失礼ですよ。アヤノはきっと、おじいちゃんっ子だったんだから。」
「2人ともいい加減にして!」
3人はじゃれあいながらコクチョウに乗り込んでいきました。
そんな3人を眺めているとジェイルが話しかけてきました。
「羨ましいのかい。」
「そうですね。きっと、羨ましいのでしょう。私は。」
「君だって、彼らの仲
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