28話(改正)
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を掛けてきました。
「ワシの名前はリシュウ・トウゴウという、それで、パイロットはどちらかのう。」
その言葉でアヤノを指さし答える。
「彼女だよ。」
「ほう、ずいぶん、若いな。」
その言葉にアヤノが噛みつきます。
「うるさいな、爺!」
「いかにもワシは爺じゃよ。」
穏やかに言っていますが、体からにじみ出る威圧感によって、アヤノは段々と威圧に耐えきれなくなり、腰の小太刀に手が触れます。
「やめておけ、お主では傷1つつける事は出来はせんよ。今の様に抜かされそうになっておれば、それだけでなくとも無理じゃよ。」
さらに、リシュウは威圧を強めた為に、その時点でアヤノの顔は真っ青になり、体が震えてきています。
さすが、リシュウ・トウゴウ。
示現流の達人でその腕前は、ゾル・オリハルコニウム製の杖で銃弾はじき返すほどの腕前の事はあります。
いくら、アンダーグラウンドで生きていたとしてもアヤノとは役者が違いすぎます。
私はここでリシュウの前に立つ必要があるのでしょうが、それは、私の役目ではありません。
これは、リシュウ・トウゴウが仕掛けたアヤノに対する試練です。
そのために、私が手を貸すわけにいかないのです。
この試練に手を貸して良いのは彼女と苦楽を共にして生きていた者達こそが、ここでは、ふさわしいのですから。
アヤノの様子がおかしい事に気が付いた2人がコクチョウより降りて来ました。
「なんだ、この爺!」
「アヤノに何してるんですか!」
「大したことは、しとらんよ。こんなふうにな。」
2人に対しても威圧感を与えます。
「くっ、なんて威圧感だ。とんでもないぞこの爺。」
「そのようだね、だけど引くわけにいかないよ。こいつ、アヤノを狙っているんだから。」
「リョウ、ユキヤ!」
2人は脂汗を夏期ながらもアヤノ前に立ち続けます。
アヤノは小太刀を抜いて切り掛かります。
ですが、彼女にとっては渾身の一撃もリシュウにとっては十分対応可能な一撃だったらしく、ゾル・オリハルコニウム製の杖にて軽く受け止められます。
その事にアヤノは驚愕の表情を浮かべながらも次の一撃を繰り出そうとするときにリシュウが話しかけます。
「今のは、良い一撃じゃった。2人を守ろうという思いがひしひしと伝わって来た。」
「当たり前だ、爺!あたしたちは裏路地で必死になって生きてきたんだ!あんたにはわからない!人様に指をさされる事もいっぱいやった!イレブンだからって、全てを奪われ、ゲットーに閉じ込められられたんだ!あたしを育てるために、姉さんは体を売って、そのために、仲間にリンチされて殺されたんだ!そんな中で手に入れた大事な仲間なんだ!姉さんみたいにさせない!」
「ならばもっと強
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