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ZOIDS 紅の獅子
第3話 アオイの過去
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ュバルツに呼び止められ手を止めた。

「何故、君が共和国軍に協力していたのだ?君は何処にも加担しないことは私がよく知っている。何か理由があるのだろう?」

「シールドライガーのパイロットの少年が、共和国軍に関わったとばっちりを受けただけです。私の意志ではありません。」

「なるほど、シールドライガーの・・・あの少年はいずれ強いゾイド乗りになる。君も見極めるといい。」

「・・・機会があれば」

そう言い残し、アオイはライガーゼロのコクピットハッチを閉め、走り去った。

その後姿を、シュバルツは敬礼し見送る。

(アオイ・・・君が過去を乗り越えることができるよう、祈っているよ)

シュバルツはダークホーンに乗り込み、その場を立ち去る。



「まさか、リュウガ准尉が・・・閣下に報告せねば・・・」



レッドリバーを後にしたアオイは、岩山の一角でライガーゼロを止めていた。

「今夜は野宿かぁ・・・まあ慣れてるからいいんだけど」

ゼロのコクピットで、アオイは目を瞑り眠る。






「突然暴走したのか!?」

「は、はい!試作兵器を積んだレッドホーンが突然・・・!」

「最終調整も済ませて問題はなくなったはずなのに・・・!」

「バカモノ!問題がなければこんなことにはならん!!」

シュバルツが帝国の研究員にそう怒鳴った後

腰を抜かして倒れている一人の少女の下に走る。

「准尉!大丈夫かリュウガ准尉!?」

「あ・・・ああ・・・!!」

眼を見開く彼女の前には

石化して、動かなくなったセイバータイガーがいた。

「セイバー・・・私をかばって・・・!!」

「独りでに動いたというのか・・・准尉を護るために・・・」

「セイバー・・・いや・・・イヤァァァァァァァ!!!」

少女は悲鳴を上げる・・・石化した相棒の死を受け入れられずに

「セイバー・・・嫌だよ・・・!私なんかかばって・・・!!」

(そうさ、君のせいさ)

「え!?」

突然、セイバータイガーが喋りだし彼女は顔を上げる。

(君が腰なんて抜かさなければ、こいつは死なずに済んだ)

少年の声で喋るセイバータイガーは、石化しておらず紅いボディを見せていた。

(大丈夫さ、君の相棒は・・・僕が有効に利用してあげるよ)

そう言い終わった後

セイバータイガーの爪が、アオイに襲い掛かる

「いや・・・やめてぇぇぇぇぇ!!!」






「!!!」

セイバータイガーの爪が、アオイに当たる直前

彼女は眼を覚まし飛び起きた。

汗まみれになり、息も荒いが徐々に落ち着きを取り戻す。

「ゆ、夢・・・?」

アオイ
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