暁 〜小説投稿サイト〜
ZOIDS 紅の獅子
第1話 ゾイド乗りの少年
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
延々と続く砂漠を走るライガーゼロ

コクピットの中でアオイはイライラを募らせていた。

「あ〜もうホントにいつになったら町が見えてくるのよ〜!!」

彼女はコクピットの中で子供の様に手足をバタつかせる。

「スリーパーゾイドに襲われるわ、再三盗賊に襲われるわ、何なのこれ嫌がらせ?
あ、もしかして私の美貌のせい?ホント私って罪作りなオ・ン・ナ」

調子のいい事を口走るアオイに、ゼロは冷や汗をかく。

「な〜んて冗談はさておき・・・ここって共和国軍の勢力圏内よね・・・。
私はともかく、ゼロを見られると厄介ね・・・」

そう呟き入り組んだ岩場が並ぶ地域に辿り着いた。

その彼女の目の前に

「ん?あれって・・・シールドライガー?」

青いシールドライガーと、傍の岩場に座っている少年と小型ゾイドの姿があった。

「何で共和国最速のシールドライガーをあんな子供が・・・それに近くにいる小さいゾイドは何?」

気になるところが山ほどあったが、とりあえず話をしてみようとシールドライガーの前でゼロを止めた。

「な、何だこの紅いライガー!?」

「ウオ?」

少年は驚き、小型ゾイドは不思議そうに首をかしげていた。

コクピットハッチを開き、アオイは彼らに接触する。

「あなた達、ここで何をしてるの?」

「お、女の人?」

「ここは共和国軍の勢力圏内よ。何処で手に入れたか知らないけどシールドライガーに乗ってたら盗賊と疑われるわよ?」

「そうだ!俺の仲間が共和国軍に捕まったんだ!」

「え!?」

「幸いジークが助けてくれて俺は逃げ出せたんだけど・・・」

「ジークって、この銀色の小さいゾイドのことね。」

アオイは銀色の小型ゾイドであるジークへ目線を移す

(ジークって名前のゾイド・・・共和国軍にいた様な記憶があるわね・・・それに、あのゾイド、話に聞いたオーガノイドかも・・・)

そう思考を巡らせていると

「おーい、どうした!?」

「え?あ、ごめんなんでもない。」

少年にそう尋ねられると思考をとりあえずやめた。

「早くしないとフィーネとムンベイが危ないんだ!」

「フィーネ・・・ムンベイ・・・名前からして女の子ってとこね。」

アオイは、少年の願いを聞き入れることにした。

「わかったわ、協力してあげる。」

「ホントか!?どっかの誰かさんと違って話が分かる!」

「誰の事かしら・・・私はアオイ・リュウガ、あなた名前は?」

「バン、バン・フライハイト」

「え!?」

アオイは、バンの名前を聞いて驚いていた。

(この子って、もしかして・・・!)

事情は後で聞くことにして

バンとジークの後ろから
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ