プロローグ
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
延々と続く砂漠の一角に、紅いライガータイプのゾイドが佇んでいた。
「あ〜あ、いつになったら砂漠以外の景色が見られるのかしら?」
砂漠の枯れた風に、そう呟いた彼女の紅い髪が美しく靡く。
「さて、外の空気も入れたし早くハッチ閉めちゃお。」
彼女はライガータイプのゾイドのコクピットシートに座り、ハッチを閉める。
それと同時に、センサーから敵反応のアラームが鳴る。
「ん?こちらに近づくゾイドの反応・・・」
彼女はパネルを操作し近づくゾイドを特定する。
「モルガが二体にレッドホーン、帝国軍の識別はなし・・・盗賊か。」
『そこの紅いライガー!大人しく俺達にそのゾイドをよこせ!』
レッドホーンから男の声が発せられた
盗賊のリーダーなのだろう。
「いきなり現れて何あんたら?そう言われて相棒を渡すゾイド乗りがいるもんですか。」
『何だぁ?女が乗ってんのか?』
「女のゾイド乗りなんて珍しくないでしょ?」
『ちょうどいい、そのゾイドと一緒に俺達のところに来てもらうぞ。』
『かなりの上玉だぜ兄貴、ヘヘヘヘヘ。』
盗賊の3人組は舌なめずりをしヘラヘラを笑う
その光景に彼女は鳥肌が立ち震えた。
「うっわ盗賊って考えてる事みんな一緒なのね、そんなだから盗賊なんてチンケなことしかできないのよ。」
その発言は盗賊達の逆鱗に触れた
『ああっ!?このアマ舐めてんじゃねーぞ!!』
『人が大人しくしてれば付け上がりやがって・・・!野郎共!多少傷がついてもいい!あのゾイドをいただくぞ!』
モルガとレッドホーンは搭載されている火器を彼女のゾイドに向ける。
「典型的な盗賊の思考ね、そんなゾイドで私に勝てると思ってるの?」
『そういうテメェはろくに武器も積んでねぇじゃねーか!』
そう 彼女のゾイドは目立った武装がなく、丸腰だ。
それでも、彼女は余裕を崩さない。
「武器に頼ってるようじゃ強いゾイド乗りになれないわよ?三下盗賊さん達?」
『このアマァ!!構うこたぁねえ!やっちまえ!!』
盗賊のゾイドが一斉に砲撃を開始した。
弾丸が彼女のゾイドを襲う。
「さあ、あいつらに私達の力を見せてやりましょう。」
彼女に呼応する様に、ライガータイプのゾイドは咆哮する。
砲弾が着弾する前にジャンプで攻撃を回避した。
「な、速い!?」
盗賊達が怯んでいる隙に
「まず1匹!」
「うわああああ!?」
空中から1体のモルガに襲い掛かり、機体を薙ぎ倒した。
「な、何だこのゾイド馬鹿速ぇ!?」
「ひ、怯むな!!撃て撃て!!」
残った2体が砲撃を行うが
ライガータイプは巧みに回避し、もう1体のモル
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ