第二話 違和感だらけ
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「はっ、代行のお言葉であれば」
「千草、さあ」
モジモジしている千草ちゃんやが意を決してくれたみたいや。手を握ってきてくれた。
「ちーちゃん」
「このちゃん」
「嬉しいわ、うちら今日から友達や」
1977年5月15日
■京都府京都市関西呪術協会本山
転生して記憶が戻って既に3年やうちも今年からピカピカの一年生や、ちーちゃんも一緒に通っとる。小学校上がる前に、頭に浮かんだ術式で鬼を召還したら、おとうはんもおかあはんもビックリしてたんや、その後、陰陽道のイロハ教わることになったんや、ちーちゃんも一緒に勉強してるんやけど、頭に入っている事ばかりやから、復習と実践の為みたいなものやね。
実際はコッソリ、前鬼には酒呑童子はん、後鬼には土蜘蛛はんに成ってもらってるんやけど、内緒や。偵察は鵺に頼んどるし、玉藻はんとも時たま合うてるんや。何れは封印してある両面宿儺を使ってみたいのや。このまま、ちーちゃんが使う前に使ってもええよね、勝負は先手必勝や。
1981年4月18日
■京都府京都市関西呪術協会本山
うちも既に10歳、小学4年生や、最近は式紙や御札も作れるようになったんで、みんなが驚いてるんやけど、木乃葉さんより、うちを次期長にするべきだという話が出てきて困ってるんや、おとうはんも、おかあはんもそれには反対の立場やけど、ぬらりひょんの東側重視の政策が木乃葉さんの立場を悪くしてるみたいや。
それに今付き合っている相手が、京都神鳴流剣士青山詠春という事もマイナス要因らしいや。けど原作通りに詠春はんが婿養子になるんかね?
うちも、長になるなんてまっぴら御免なんやけど、ちーちゃんの両親とかは、うちの長就任を強力に押しているんや、甚だ迷惑な事やで。このままやとお家騒動も起こりそうや。
木乃葉さんとは、従姉妹やから、仲悪い訳でもないんやけど、それぞれの支持基盤が運動してるから、困ったもんや。
しかも、不味い事に木乃葉さんは、それほど魔力が有る訳じゃ無いし、呪術も人並みなんや、チートなうちと比べるのは駄目やけど、実際ちーちゃんの方が木乃葉さんより上なんや。10歳児に負ける、18歳って駄目だろうって話になるんやけど、どないなるんやろう。
1981年5月15日
■京都府京都市関西呪術協会本山
巷は葵祭で賑わってるんやけど、最近の本山は凄くギスギスしてるんで、怪我人でないように、怪我除けの御札量産してみんなに配ったら、力込めすぎたみたいで、完全回復の御札出来てしもうた。状態異常や瀕死の重体も助かるって言う物で大騒ぎになってしもうた。
病気回復や寿命は伸ばせへんが、大概の怪我や精神異常とかは治ってしまうんや、手足切れても傷口同士をくっつければ、治って後遺症無しというアホみたい
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