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【短編集】現実だってファンタジー
ルームアウト・メリー 後編[R-15]
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メリーさんだ」
「・・・・・・最近のメリーさん(私たち)はどういう目で見られてるのかしら」
「さあ?うちにはアウトドアなメリーさんもいる事だし・・・もう何でもいいんじゃないか?」

いつぞやベランダから落下して死んだ女性を思い出し、なんだかな、と呟いたメリーだった。時代は今やギブアンドテイクだ。それは人の無意識の煽りを受ける都市伝説でも例外ではない・・・・・・のかもしれない。

だが、それでもメリーはメリーさんという存在で居続ける。だから俺も、両親の死のきっかけの一つを追う。例えそれが都市伝説のように形を成さない、誰かの無意識が生み出したものだったとしても。

もしも結果が先に用意され、それを俺とメリーが辿っているとしたらどうする。

その自身に対する問いかけに俺は・・・いや、俺達はこう考えた。

その答えを用意するのが集合無意識だったとしても―――


―――見つけるのは此処に立っている俺達なんだ。



fin.   …But, their tale will last.
 
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