第7章:過去から未来への歴史
第6話:背水の陣
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使うつもりだったんだろ? 自分達より強い“闇の帝王”をパワーアップさせて、コントロールが出来なくなったらどうするつもりだったんだろうか? それとも漠然と暴れさせ、全てを無に帰すればそれでOKって作戦だったのかな? それだと愛しのロザリーも殺されちゃうよねぇ……? 馬鹿……って事か、アイツは?」
確かにその通りだが、今言ってどうなる!?
「後で聞いてみれば。『お前は馬鹿か!?』って……」
「マリーさん酷いです。もっと言葉をやんわりにして下さいよ!」
「いや……やんわりにしたって、言いたい事は変わらないわよ」
マリーとロザリーの緩い口論を聞き、彼女の心理状態が気にかかる。
彼が心配じゃないのかしら? 干し肉を挟んだサンドイッチを頬張りながら、落ち着いた雰囲気で話している。
シン達へのハラハラと、リュカさん達へのイライラを抱えながら、状況の推移を伺っていると、戦闘状況に変化が現れた。
なんとエビちゃんの左腕をラピスが切り落とした!
今まで多様な魔法と炎を吐く口に合わせ、左右の腕の連係攻撃で苦戦させられていたが、攻撃方法の一つを失った事により、勝機が見えてきた。
やっぱり力を合わせて戦うシン達の方が、一枚も二枚も上な様だ。
「やっと戦況が動いたけど……大丈夫かねぇ、あの程度の奴に大苦戦してて」
「あ、私も思った。結局お父さんが最後は出張る羽目になるんじゃねーの?」
「お父さんもマリーも厳しい事言うのね。シンは頑張り屋さんだから、多分大丈夫だと私は思うけど……何か不安材料があるの?」
戦う事に対しては素人のリューノちゃんだけど、シンの事を良く評価してくれてて嬉しく感じるわ。
それに引き替えこの親娘は……
不安だったら手伝えってのに!
「リューノは楽観主義者ねぇ……ラスボスってのはね、本気を出し惜しみするキャラなのよ」
「そうそう。きっと『流石にやりおる……だが後悔するがいい! 私の本当の姿を拝む事になるのだから!』とか言って、変身するぜ(笑)」
う、嘘!?
今の状態だって苦労してるのに、変身して更に強くなったら、シン達に勝ち目が無いじゃない!
な、何でこの人達は笑ってられるのよ!?
ちょっと……助けてあげてよ!
シンシアSIDE END
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