後日談最終話 それぞれの明日へ………
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「で、話とは何なのだ?」
「お兄ちゃん、何かやったの?」
「あのさ、キャロ、最初にいきなり何かやったのは無いんじゃない………?」
「もしかして浮気の話………?」
「優理、俺がそんな奴に見えるか?」
「うん」
即答だった。
「いい加減話してくれよ。アタシ、この後のドラマ見たいんだけど………」
「俺の話よりドラマ………と、言いつつ俺も見たいんだ!手短に話すな」
そう言って一回コホンと咳払いして話を始めた。
「今、管理局は今までと随分と変わり始めている。前のバルトマン事件で最高評議会の老人達がクレイン・アルゲイルに暗殺され、新たな人物が元帥となり、管理局は今までとは違う方向に動き出している」
「それの一体何が問題なのだ?」
「クレイン・アルゲイルがこの前、管理局のニュースで出ていた」
「えっ………!?」
思わず言葉をこぼした優理だが、話を聞いていた皆が驚いていた。
「そしてそのニュースの内容が新型のバリアアーマーの開発、恐らく俺や桐谷のアーマー姿からデータを取り、完成させたのだろう」
「お兄ちゃん、それって………」
「まだ事件は終わってない。必ず何か起こす筈だ。それも前以上の事を………」
勉強をしていたライさえもペンを走らせる事を止め、俺を見つめている。
「だからこそ迷ってる、俺はこのままで良いのかって………」
そう言うと静まり返る部屋の中。
その静寂を破ったのは近くに居た夜美、そして勉強を教えていた星、勉強していたライだ。
3人そろって俺に向かってきて………
「「「バカ!!!」」」
拳骨を落とされた。
「なっ!?何すんだよ!!結構痛え………」
「レイは本当に学習しませんね、前にも言ったでしょう?私達も、です!」
「レイの事は僕たち家族の事だよ。俺がどうすればじゃなくて僕達がどうすれば良いかだよ!」
「いい加減学習せぬか馬鹿者!!」
手厳しい言葉を言う3人。
確かにまた俺は前と同じように自分だけで考えていたな………
本当に学習しないな………
「………悪かった。じゃあ改めて聞き直すけど、俺達はどうすれば良いと思う?」
「今のままで良いと思います」
「今のままで………?」
「うん、僕達は今まで通り普通に過ごして時々お手伝いすれば良いと思うよ」
「それで本当に………」
「我も賛成だ。我等は今まで通り影で動けば良い。別に周りに合わせる事はなかろう………」
3人は今まで通りで良いみたいだ。
「私はドクターの意思を尊重するが、それまでは今まで通りで良いと思う」
「アタシはマイスターに付いていくだけだ」
「わ、私もお兄ちゃん達に付いていきます。もう一人は嫌だから………」
「私は難しい事は分からないから任せる!!」
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