後日談最終話 それぞれの明日へ………
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「父さん、引退したとは言え、まだあれだけ動けるんだな………」
「まだ私も時々しか勝てない位だからね」
やはり超人家族というのは間違いじゃなかった。
御神流の技は使っていないがなのはは受け止めてるのに精一杯といった感じだ。
「そらそら!!」
「くっ………!!」
歯を食いしばり、体が吹っ飛ばされないように地面に力を入れて受け止め続けるなのは。
「なのは………」
士郎さんの攻撃を受け続けてもなのはの目は前を向いたまま心は折れない。
「頑張れ………」
そんななのはを見ていて自然と言葉が溢れた………
(流石お父さん………)
鋭い攻撃。これほどクロスレンジで戦える人はシグナムさんやフェイトちゃん位しか知らない。
(でも、私は負けない………)
はやてちゃんもフェイトちゃんもそれぞれ目標を持って自分の進路を決めたんだ。
確かに高校を出てからでも遅くないと思う。だけど2人に置いてかれるのは嫌だ!!
(だからこそ………お父さんに勝つ!!)
そのチャンスは………ここ!!
「なのは………!!」
事は一瞬で終わった。
なのはは、士郎さんの絶え間なく続いた攻撃を耐え、ブランクのある士郎さんが疲労を見せた瞬間、レイジングハートで突きを繰り出した。
攻撃の後のカウンターに近い、一撃。俺も完全に入ったと思ったのだが………
「惜しかったな………」
士郎さんはなのはの考えを読んでいたのか、その疲労を見せた攻撃はフェイントでなのはは見事にかかってしまった。
「………」
「なのは………」
膝と手を突き、俯いたまま顔を上げないなのは。悔しさと情けなさで顔を上げられないのだろう。
「本当に惜しかったね………」
「ああ、だが………」
「約束は約束だ。なのは、諦めて高校に進学してもらうぞ」
「士郎さん!!」
そんな慈悲の無い言葉に思わず声をあげてしまった。
「………零治君、何だい?」
「あの一撃でなのはの覚悟は分かっただろう?認めてはくれないのか?」
「………ああ。だがやはり駄目だ。なのはの覚悟も気持ちも分かったが、それでも高校には行ってもらう。それからでも遅くない」
「だけど………!!」
「………零治君、これ以上文句があるなら剣で語ろう。剣士にはそれが一番だ」
そう言って士郎さんは道場に立て掛けてある木刀を俺に投げてきた。
後言っておきますけど、俺剣士じゃなくて一応魔導師………
「恭也さん………」
(ごめん………)
手を合わせて申し訳なさそうに謝っている。
隣の美由希さんも苦笑いしてその場にいる。
どちらも止めに入ってはくれないようだ………
「はぁ………」
小さく
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