後日談最終話 それぞれの明日へ………
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てバンバン検挙していこうと思ってる!」
「そ、そう………」
フェイトが気合いを入れるとなんか空回りしそうな気がするな………
「だから最後に言っておこうと思って………零治………」
「ん?」
「私は零治が好き。優しくて、困ってる人を助けるヒーローみたいで、みんなを楽しませて………まるで暖かな光で包む太陽みたいなそんな零治が私は大好きです」
「………」
「零治?」
「冗談………だよな?」
「ふふ、変な顔………」
フェイトは冷静にそんな事を言うが、言われた本人は驚きで未だに頭の中は大混乱中なのだ。
「フェ、フェイト………だけど俺は………」
「分かってるよ、星達が好きなんでしょ?」
「ああ………ってえっ!?何で知ってるの!?」
「乙女の感………かな?」
「はやてみたいな事を………」
「でも本当だよ。いつも通りに見えるけど、雰囲気が違ったから」
「………もしかしてみんなにバレてる?」
「教えない〜」
といたずらっ子みたいに言うフェイト。
そんな姿を見て、何だか力が抜けた。
「………まあいいや。………だけど言いふらしたりはしないでくれよ」
「分かってるよ零治。ただ私の心のけじめとして言っておきたかったんだ。これで私も前にちゃんと進める」
そう言ったフェイトは清々しく、かなり大人びて見えた。
「フェイト、お前絶対に良い女になるよ………」
「心変わりするなら私が好きな人を見つける前にね」
そう言って互いに笑いあったのだった………
「レイ、こんな遅くに何処に行くのですか?」
12月中旬、学校ももう少しで冬休みと受験生にとっては重要な時期である今日この頃。
家はライ以外はそれなりに成績が良いので問題なかったが、ライは見事に引っ掛かりそうで、2学期の期末テストに向けて猛勉強をしていた。
そんな日の夜だった。
「いや、珍しく士郎さんから連絡来てさ、『ちょっと大事な話があるから来てほしい』って呼ばれたんだよ」
「………」
「星?」
俺の言葉を聞いて固まる星。
目の前で手を振っても反応が無い。
「星!?おい、しっかりしろ!!」
「レイが高町なのはと………」
「星!?や、夜美!ちょっと来てくれ!!」
そんな星を慌ててやって来た夜美に任せ、俺は急いで高町家へ向かった。
「何ですかこの空気………?」
「なのはと親父が出している気だ。なのはもそれを前にしても屈しない。成長したな………」
と感心する隣の恭也さん。
「ごめんね零治君、本当は零治君の話も聞いて決めるって話だったのに、2人とも我慢できなくて………」
そう言って申し訳なさそうに言う美由希さん。
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