第二章
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第二章
「じゃあやっぱりあの記事は」
「嘘だな」
「ああ、捏造だな」
こうした結論になった。そうしてだ。
他の掲載された写真や記事も検証されていく。すると何もかもがであった。
「おい、これ意図的にやってるよな」
「ああ、これ我が国の文化にないしな」
「っていうかあっちの国の文化の殺し方だよな」
「人間を食う?そんなことが何であるんだ?」
これまた考えれば考える程おかしなことであった。
それを検証していくとだ。また言われた。
「またやったな」
「ああ、やったな」
「捏造だな」
「またか」
これが再び糾弾になった。ところがこの一連の記事を作成した記者は居直るだけだった。それどころか騙したか最初から加担している人間に囲まれてだ。同じ主張を続ける始末だった。
このことに多くの者が怒り狂ったがどうにもならなかった。嘘は明らかになったがそれでもだった。新聞社の力は健在であった。
しかもだ。彼等はだ。またしてもやったのだった。
今度は軍が占領地の人間を拉致して娼婦にしたという。今度は外交問題にまで発展した。
その当時の占領地の国民が怒り狂った。ある学者が出してきたというその徴用の証拠となる官文書が出て来た。それがであった。
新聞の一面に出た。これまた大騒ぎになった。
「軍がそんなことをやっていたのか」
「とんでもない話だな」
「十三歳の女の子まで娼婦にした!?」
「どんな軍隊なんだ」
またしても糾弾の話になっていく。
しかもである。これで国の威信は落ちた。そうした騒動によってだ。新聞社は積極的に旗振りをして煽動を行ったのである。
だがこのことに関してもだ。おかしいと思う者がいた。まずはだ。
「あの時代は公娼制度がなかったか?」
「あっ、そういえば」
「そうだよな」
「占領地から強制的に徴用する必要があったのか?」
皆このことに気付いた。
「じゃあこれって」
「またか?」
「まさか」
この新聞社を知る者はいい加減わかっていた。それで、であった。
検証してみた。するとだ。
記事にあった占領地で聞き込み調査をするとだった。
「そんなことはありませんでした」
「そんなことがあれば大騒ぎですよ」
こうした返事ばかりであった。
「というか何でこんな話が出て来たんですか?」
「一体全体」
「それがわからないんですが」
逆にこう尋ね返される始末であった。つまりそんなことはこの場所ではなかったということであった。しかもだ。調べれば調べる程だった。
「んっ?あの人の言ってることって」
「そうだよな。食い違ってるよな」
「その都度な」
名乗り出てきた娼婦だった老婆達の主張を検証してみてまたおかしなことに気付いたのである。
「経歴や出身地違ってるよな
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