マクロスF
番外編029話 その頃のホワイトスター
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シル、そして何故かその場に存在している葉加Pを始めとした技術班のメンバー。
広義ではシャドウミラーのメンバーだが、自分の担当以外には興味を示さない魔法担当のエヴァ。
エヴァと同じ立場のフェイトは火星にいるという事で、通信機を通しての参加となっている。
外交担当のエザリアはこの場にいて当然のアクセルの姿が無いことに、また自分の負担が増えるような出来事があったのではないかと不安な表情を浮かべている。
そしてまだシャドウミラーのメンバーでは無いが、将来的に自分達は必ずシャドウミラーに参加し、アクセルの恋人になると決めている従者4人や、エザリアに保護されているステラ、アウル、スティングの姿もそこにはあった。
シャドウミラーの規模としては驚く程少ない人数を前に、レモンは口を開く。
「まずは集まってくれて感謝するわ。色々と忙しい人達もいたでしょうけど、ちょっとした大きな問題が起きたのよ」
「ちょっとした大きな問題、ですか?」
微妙な表現で告げるレモンの声に呟いたのは、オウカ。
そんなオウカの言葉に頷き、レモンは言葉を続ける。
「この場にアクセルがいないのを理解している人が殆どだと思うけど……アクセルが酔っ払ったままリュケイオスを使って、どこかの世界に転移してしまったわ」
その言葉に一瞬ざわめくが、その機先を制するかのようにレモンが言葉を続ける。
「けど、安心しても構わないわ。あのアクセルよ? 例えどこに転移したとしても……それこそ、宇宙空間に放り出されたとしても問題無くやっているでしょうね」
「まぁ、確かに。あのアクセルが死ぬような場面なんぞ、想像出来ないな」
ムウが苦笑を浮かべて呟き、その言葉に他の面々も非常識としか言えないアクセルの能力の数々を思い出して落ち着きを取り戻す。
(さすがアクセルの親友ね)
敢えて周囲を落ち着かせる為に口にしたムウに苦笑を浮かべ、パチリとウインクで感謝を伝えてからレモンは再び口を開く。
「今ムウが言ったように、私達はアクセルの無事を確信しているわ。ただ問題なのは、シャドウミラーの戦力の象徴でもあるアクセルがいないという事よ。OGs世界やネギま世界はともかく、私達の同盟国でもあるオーブや陽光が治めているSEED世界やギアス世界では、これを機に動きが出る可能性がある。もっとも、SEED世界の方はそれ程心配いらないでしょうけど。けど、だからこそ、それに対処する為に準備をしないといけないの。何か異論のある人はいる?」
レモンの声に、誰が何を言うでもなく沈黙を保つ。
だが、その沈黙は不安に満ちたものではない。寧ろ、静かな自信を感じさせるものだといってもいいだろう。
アクセルという、シャドウミラーの象徴がいないのなら戻って来るまで自分達でシャドウ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ