水龍と戦略
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つきた。
「殲滅してこよう♪」
「女性がそんなこと言うんじゃありません」
「ハッハッハッ!!では、参ろうか!!」
「・・・ったく、行くぞ!!」
俺はスペルを詠唱し、煙幕を展開する。煙幕はたちまち広がり、やがて相手側の視界を妨げる。
「さて、ここからはお任せだな。頼むぜ二人とも・・・」
俺は煙幕の先に潜む二つの影を見る。
しかしそれは周りからは見えず、端から見れば真っ暗な状態である。
「クッ!、目眩ましか!!」
「奴等は何処だ!」
「ここだ、三流」
「何ッ!グァアッ!!」
ユージーンによって斬られたプレイヤーはエフェクトと共に燃え散った。
その声を聞いた他のプレイヤーは辺りを確認するも、目視にて確認できない。
「グァッ!」
「ギャアッ!!」
次々と倒されていくプレイヤーの声を聞きながら俺は思った。
「やはり、奴等は実戦慣れしていないな」
『ああ、こんな生ぬるい世界ではまあ当然だがな』
「奴等は魔法や目に頼りすぎている、五感をすべて使い、気配を感じ、相手を捉える。相手を捉えることに魔法ばかり使うやつは三流のやることだ」
「ハァアアアッ!!」
シオンの背後に煙幕から脱出したプレイヤーが斬りかかる。
「彼処から脱出したか。成る程、やはりいるみたいだな。しかし・・・」
「白の剣士!その首貰った!!」
敵プレイヤーの刃は最短距離でシオンの首を狙う、しかしシオンはそれを見ずに防ぐ。
「何ッ!?」
「後ろから首を獲るときは騒がないことをお勧めするよ」
「グァアッ!!」
シオンは刃を弾き、敵を斬る。
斬られたプレイヤーは断末魔と共に消え、シオンはverノームに切り替える。
「須郷、お前の試作使わせてもらうぞ!ハアッ!!」
シオンの手から小さな黒い球体が放たれると、その球体に敵プレイヤーが集まりはじめた。
「な、何だ!?」
「体が、引き寄せられていく!?」
「今だ!!」
「ウォオオオッ!!」
「ハァアアアッ!!」
引き寄せられ、塊となったプレイヤーたちをユージーンとサクヤが切り裂く。切り裂かれたプレイヤーたちは大きな炎となり消えていった。
「よしッ!!」
「ふう・・・」
ユージーンは拳を握り締め、サクヤは一息つく。短時間でこれだけの連携が出来るなんて、正直頭が上がらない。
「これで数は・・・やっと五割弱か」
「これからが本番だな」
「ああ」
そう、いつまでも喜びに浸ってはいられない。相手の数はまだ半分、こちらの戦力もじわじわと減ってきている。
「ウチの戦力の減少は今のところ20%、少し押されているな・・・」
「そ
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