38話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、いや、俺に対して、って感じで」
「嫌われているのか?」
「友達以上踏み込むな、って感じで嫌われてるわけじゃないですけど」
「なら任せた」
「いや、でもですね」
「なら暗越にやらせるか?」
ちらりと先輩を見ると、なんか黒いオーラ出しながらぶつぶつ言っていた。
「・・・わかりました。わかりましたよ」
「ふふっ。君には期待してる」
(イラネーよそんな期待)
天井を仰ぎ見て、ため息をついた俺はきっと悪くない。
「えっと、岳羽ゆかり、高1です。よろしくお願いします」
「あぁ、歓迎しよう。私は高2の桐条美鶴だ」
「あ、はい。知ってます」
桐条先輩に対して、軽く頭を下げる岳羽さん。
「お前、得意な武器はなんだ?何ができる?槍か?薙刀か?」
自己紹介はしようよ、なんて思うけど、あえて何も突っ込まないことにする。
「え、えっと・・・ゆ、弓を少し」
「な、なんだと・・・」
orzの体勢を取る真田先輩。
大方近距離用のメニューを立ててたんだろう。
(ざまぁww)
なんて思った俺は悪くない。
「俺は知ってると思うけど、琉峰彩。よろしく」
「あ、うん。なんか知り合いがいると安心するね」
ニコリと微笑み合う俺達。
そう、頑張ってくれ。
岳羽さんが戦力になればきっと、俺に対する愚痴も減るはずだ。
タルタロスが先に進めたのにも関わらず、桐条先輩の愚痴は終わらなかった。
なんだかんだでストレスが溜まっていたのはわかる。
わかるがその捌け口が俺というのはどうも納得がいかない。
一人で戦ってます、って感じだったはずなんだが。
とにもかくにも、俺の横でいまだにぶつぶつ言っている人はどうにかならないのか。
「えっと、暗越先輩ですよね」
「えぇ」
冷たっ。
「よ、よろしくお願いします」
「えぇ」
おいおい。
この人ずっとこんな感じでやっていくのか。
「ちょ、ちょっと」
「何?」
俺に小声で話しかけてくる岳羽さん。
「私、あの人になんかした?」
「いや、知らん。あれじゃね?ほら、自分より可愛い子に嫉妬するってやつ」
「ちょっと、適当に答えないでよ」
「あれだよ、あれ」
「何よ」
「所謂原因不明」
「おい」
(どうせアレだろ?女の子が俺の周りに増えるのが嬉しくないんだろう?)
「ちょっと、私の彩君となんでそんなにくっついてるの?」
「え?えっと・・・すいません?」
「はいはい。岳羽さん、あれ無視していいから。部屋案内するよ、行こう」
「ち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ