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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 公孫賛 荀ケ 賈駆 一刀 趙雲 劉備
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「なんでって……御遣い様と同じ力をお持ちなのでしょう?」
「……まあ、このスーツはそうだけどさ」

 ……そういや俺、スプリガン候補だった。
 ははは……関羽さんや趙雲さんに負けっぱなしで忘れてたよ。

「御遣い様の力は、梁州中に知れ渡っていますからね。それに立ち向かおうなんていうのは、将軍たちでもなければいやしませんよ」
「うーむ。そう言われると嬉しいのか悔しいのか微妙だな……まあいっか。ともかく作戦だけど、なにか意見ある?」
「意見……ですか? そうですね……趙雲将軍は、戦況に応じて的確に対応する器用な方です。第三軍自体、一軍や二軍ほどの戦闘力がありませんので、普段は遠距離からの弓攻撃を行い、半方位陣形で防戦から開始することが多いです」
「へえ……防御主体なんだ。なんか盾二みたいだな」
「趙雲将軍は、黄巾以前から御遣い様と親しかったようですから。御遣い様の戦い方に影響されておいでなのかもしれません」

 虎威将軍といわれた趙雲に影響を与えるか……なんか悔しいな。
 演義でも趙雲って、武力も知力もある秀才って感じだし、どっちにしろ侮れない。
 防戦から入るってことは、相手の出方を見るってことか……やっかいだな。
 だとするなら……

「うーん……………………よし、決めた」
「はい」
「えっと……アンタ、臨時に俺の代わりやってね」
「…………………………は?」




  ―― 趙雲 side ――




 さてさて楽しみなことだ。
 一刀殿の戦の才、存分に見せていただこう。

「そろそろ半刻! そちらの準備は良いか!?」

 私が叫ぶと、相手の集団から一人の騎馬がやってくる。
 どうやら千人隊長の一人のようだ。

「こちらの準備は整いました。私が戻りましたら、開始の銅鑼をお願い致します!」
「承知!」

 騎馬を翻して自軍へと戻っていく千人隊長。 
 ふむ……一刀殿は先陣には立たぬのかな?

 ご主人様の話では、攻撃力に特化しているとの事だったが……まあよい。

「よし、銅鑼を鳴らせ! 模擬戦を開始する!」
「ハッ!」

 ジャンジャンジャーーン!

 銅鑼の激しい音と共に、我軍は後退する。
 中央を下げ、半月陣形となり、弓隊が前に出る。
 相手の足を止め、出血を強いる半包囲陣形。
 これで向こうの出方を見ることにする。

「よし、弓隊構……」
「将軍! 敵から単騎が突進してきます!」
「なにっ!?」

 兵の声に前線を見れば、疾風のように駆けてくる黒い影。
 その姿を見た私は、思わず叫んだ。

「ご主人さっ……い、いや、一刀殿かっ!?」

 その姿はまさしくご主人様に瓜二つ。
 攻勢の時は一兵士となって敵陣へと飛び込む
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