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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
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さすがに俺もやばい」
「な……」

 ば、化け物!?

「二人は六日目だ。俺がいない時は交代で寝ていたらしいのに……俺が戻ってきたら逆に寝なくなるんじゃ、本末転倒だな」
「アンタたち……死ぬ気?」
「俺は鍛えているからまだいいけど……さすがに二人はまずいよな。もっと早めに無理やり寝かせるべきだったと反省している」

 鍛えていれば寝なくて済むなら、みんな体鍛えるわよ!?

「アンタたち、いつもこんな仕事量を……?」
「いや、今が特別忙しいんだ。連合参加のために色んな所に無理をかけた。その予算の再編成から子午道を突貫工事で開通させた資金の工面、連合参加のせいで中断してしまった定軍山の砦の建設、新規建設予定だった街道駐屯地の資金の捻出、新規開拓地の人員と資金と食料の手配、まだまだあるけど全部言う?」
「……………………」
「わかっている。ちゃんと睡眠時間は取らせる。俺はいいから、せめて朱里や雛里と三交代で休めるようにしてほしいんだ。頼むよ……」
「…………………………はぁ」

 こんな状況で、よくもまあ……
 でも、これだけのことをしているからこそ、この梁州は急激に発達できたわけなのね。
 ……でも、自己管理できていない時点で、上に立つものとしては失格な気もするけど。

「わかったわよ、もう……ともかく、手を離して降ろして」
「あ……悪い」

 いつまでも襟首掴んでいるんじゃないわよ、もう。
 私は乱れた衣服を整えて、そばにある竹簡をとった。

「……なによこれ。開墾地の問題とその解決案? こっちは……定軍山の砦建築計画の再編要項? こっちは、じゃ、じゃがいも? の栽培における、今年度の問題一覧……本当に最高機密の山じゃないの!」

 こんなものをあからさまに見せるなんて……よほど余裕が無いってことじゃない。

 ……
 …………
 ………………

 ああ、もう!

「わかったわよ! 月の件もあるし! やるって言った以上、しっかりやってやるわ! アンタも手伝いなさいよ!」
「……ありがとう、詠」

 まったく……誰よりも赤い目で、誰よりも目の下にクマ作っているくせに……
 そんな、屈託のない笑顔で笑うんじゃないわよ!

 まったく……しょうがないやつらね。
 私が手伝ってやらなきゃダメなんだから……

「あ、ちなみに……前言った通り、軍の方も見てもらうから」
「あ、アンタ! この上、まだ仕事振る気!?」
「大丈夫! 一日一刻ぐらいの睡眠時間は守るから!」
「ギャーッ!?」

 前言撤回!
 やっぱ逃げればよかったわっ!




  ―― 一刀 side 漢中近郊 ――




「というわけで。今日から第三軍でお世話になる事になりました、北郷
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