拠点フェイズ 4
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を大陸一にするのだから!
―― 賈駆 side 漢中 ――
「と、いうわけで。君には仕事をしてもらう」
「…………わかってるわよ」
天の御遣いに呼び出された時から、こうなるのはわかっていたのだけど……
御遣いたちの執務室前で、私は天の御遣いににこやかに微笑まれた。
……若干、目の下にクマがあるみたいだけど。
「で? 仕事はなに?」
「基本は朱里と雛里のサポート……補佐だな。二人に付き合って政務・軍事の両面の取りまとめをしてもらう」
「なっ……!?」
御遣いの言葉に耳を疑う。
それって……梁州の最高機密に関われと!?
「ちょっ……わ、私が言うのも何だけど、いいの? 私はまだここでは新参者なのよ?」
「そんなことは百も承知。だけどね……」
と、がしっといきなり私の方を掴む天の御遣い。
な、なんなのよ!?
「な、なによ!?」
「そんなこと……気にしていられる余裕はないのDeath(デス)よ?」
「ふぇ!?」
い、いきなり凄まれても……
「見ろ! これを!」
バンッ、と執務室の扉が開かれる。
そこには――
「な、なによ、これ!?」
山のような竹簡が、大広間のような執務室を埋め尽くすような量で鎮座していた。
……って、こんな量、洛陽でも見たことないわよ!?
「はっはっは……何しろ仕事が山積みでねぇ。文官の半数が過労で倒れた今、例え新参者だろうが猫の手だろうが、使えるものは使う!」
「ひぃっ!?」
とんでもないことを高らかに宣言された!?
と、御遣いは山ほどある竹簡をかき分けるように中に入っていく。
「さあ、カモンカモン!」
「か、かも……?」
「いいから来る! 早く!」
「ちょっ!? アンタ、性格変わってない!? っていうか、襟首持つなぁ!?」
私はその竹簡の山を通りぬけ、奥へと通される。
と、そこには――
「…………………………」
「わかったか? これが現状だ」
二人のちみっこいのが、ものすごい形相で竹簡を処理している姿が……
「朱里! 雛里! 連れてきたぞ! 仕事押し付けて、二人は二刻(四時間)ほど寝ろ!」
「「 ふぁ……ふぁい! おねがいしましゅ! 」」
そう言うと同時に、二人共が机に突っ伏すように崩れ落ちた。
「…………………………」
思わず唖然としたまま何も言えなかった。
「ちょっとアンタ、一体何日寝ないで働かせたのよ」
「先に行っておくが、俺は何度も寝ろといった。だけど、俺が寝ないのに眠れないと意地張って寝てないんだ。だから詠を呼んだ」
「……ちなみにアンタは何日寝てないの?」
「今日で七日目だ。
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