第十幕その十一
[8]前話 [2]次話
「そーきそばとか足てびちとか」
「ゴーヤチャンプルとかね」
「どれも美味しいよね」
「そうだよね」
「私もそーきそばやゴーヤチャンプルは食べたことがあるわ」
恵梨香は少し弱い感じになって言うのでした。
「けれどね」
「山羊はなんだ」
「まだなんだ」
「美味しかったらいいけれど」
「味は安心していいよ」
ここでまた女王が恵梨香に言いました。
「煮ても焼いても美味いよ」
「そうですか」
「お乳もチーズとかもね」
乳製品等も美味しいというのです。
「だから楽しみにしておきなよ」
「そうですか」
「じゃあ今からだよ」
ここでなのでした、その山羊料理を食べる為にです。
女王は皆を女王の食堂に案内しました、見ればスクードラー達もちゃんと赤い服を着ています。カドリングの服を。
勿論女王もです、そしてなのでした。
皆で食堂に入るとです、お野菜のお料理に山羊のミルクやチーズにヨーグルトにです。
山羊のお肉を焼いたもの、煮たものがテーブルの上に次々と置かれます、恵梨香はまずは八木肉のステーキを食べました。
そのお味はです、どうかといいますと。
「あっ、本当に」
「ああ、美味いね」
「はい、とても」
恵梨香はステーキを一口食べてからです、目を丸くさせてこう女王に言いました。
「美味しいです」
「そうだね、あたしは嘘を言わないからね」
「山羊も美味しいんですね」
「そうだよ、しかもお乳もね」
「こちらも」
その山羊のお乳を飲んでみてです、また驚いて言う恵梨香でした。
「とても美味しいです」
「山羊はね、こうした高い山のところでも育ってね」
「お乳にヨーグルトにですか」
「チーズとかもね」
そうしたものもあってというのです。
「美味しいんだよ」
「そうですね、いい生きものですね」
「牛や羊とはまたね」
いいというのです。
「違うんだよ」
「こうした場所はですか」
「そう、山羊なんだよ」
高い山の場所はといいうのです。
「いいんだよ」
「そうですか、じゃあ」
「どんどん食べるといいよ」
「わかりました、それじゃあ」
こうしてでした、皆で。
山羊やお野菜、乳製品のスクードラーのご馳走を皆で食べていきました、そうして全部食べたその時にはです。
皆お腹一杯になりました、そして言うのでした。
「いや、ここでもですね」
「ご馳走になりました」
「こんな美味しいもの頂いて」
「本当に有り難いです」
「お礼はいいよ」
女王は笑って言うのでした。
「そんなことは」
「いいんですか」
「そのことは」
「あたしもエメラルドの都でご馳走になるからね」
だからだというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ