第二十八話
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議に思ってから、気絶している集団を校庭に戻してもらい、治癒符をなげて全員起こす。
そして、まだ学校にいる連中にこれから部活動見学を始めるように言って、解散とした。
「ふ〜、終わった終わった。たまにはこれくらいのも面白いな〜」
「普段はもっと大変なことになるしね。ところで・・・カズ君はこれからどうするの?」
そういや・・・なぜか九時まで帰ってくるの禁止されてたな。
「一つ用事があるから、それを済ませて・・・テキトーにその辺ふらついてる」
「うんうん、存分に遊んできなよ!」
「家に帰ってくるな、って言った本人に許可されることか・・・?」
そう言ってから美羽にお礼を言い、俺は校舎に向けて歩きだす。
一応、待ち合わせの時間はまだ先なんだけど・・・あいつの性格上、そうもいかないだろうし。
急いで向った方がいいか。
========
「遅い」
「いや、まだ時間まで十分以上あるからな・・・」
予想通りと言うかなんというか・・・呆れ四割関心四割懐かしさ二割で返事をしながら部屋に入り、空間に穴をあけてここに置いておくものを取り出して置いていく。
今いる部屋は、在留陰陽師が使う・・・つまりは、俺の個室だ。
学校内で二番目に広い部屋となっている。まあ、一番でかい職員室と大差ないんだけど。
で、テレビとか冷蔵庫とか電子レンジとかを置いてからお茶を淹れて、待ち人の前に出す。
対面する側に俺の分も置いて、テーブルにお茶菓子を置いたところで、
「・・・相変わらずの何でもありね」
そう、言われた。
そのままカップをとって一口飲み、驚いたように目を見開いた。
「そうか?あのころよりも何でもアリになった自信はあるんだけど」
「確かにそうね。ええ、もう何が起こってもおかしくないんじゃないかしら?」
「何でもはできないな。限りなく近いことはできるかもしれないけど」
懐かしいテンポでの会話をして、どちらからということもなく笑い始める。
そして、ある程度おさまったところで俺から話を切り出す。
「まず、お前が聞きたいことを話すにはいくつかの国家機密に触れる危険がある。だから、この部屋を結界で覆うことになるし、他言無用の呪いを受けてもらわないといけない。それでもいいか?」
「別にいいわよ、それくらい。こんな中途半端なままだと色々と気になって仕方ないし」
了解を得られたので、呪札を取り出して呪いをかける。
ついでに式神を一体展開してかけ札を相談中に代えさせて、そのまま結界を張る。
「それで、カズ・・・鬼道一輝なのよね?」
「今は寺西だけどな、ラッちゃん・・・伊達凉嵐」
その瞬間に
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