終戦…そして案の定
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…
続いて二口、三口目…と啜っていく
「……どう…?」
「どうも何も……フツーに美味い」
「そう…良かった…」
味の感想を聞いた翔子は何やら嬉しそうな笑みを浮かべ、頬を手で押さえるようにしていた
「そういや今日、試召戦争だったんだろ。結果はどうだったんだ?」
「3対2で私達の勝ち……最後に雄二が挑んだ日本史の小学生レベル、ペーパーテストが決め手になった」
とりあえず明日アイツの頭をぶっ叩いてやろうと心に誓った
「ま、満点って事は無かった、だろ?」
「……97点、ちなみに雄二は53点」
ぶっ叩くどころじゃ済まさぬ、ガセ情報流してFFF団に粛清してもらうとするか
「大化の改新、645年……まだ間違ったまま覚えてんのか……馬鹿と天才は紙一重と言うが……混同してるなんて聞いた事ねぇぞ……?」
翔子が小学生レベルの日本史で100点を逃す問題なんて、その1つに限られてる。それも確信が持てる程に
「約束…絶対、忘れないって、私は言ったから」
「……勝手に言ってろ……」
正直、翔子の言った言葉は何故か恥ずかしさを覚え、それを隠すようにぶっきらぼうに答えた
「……風邪、早く治してね?」
「明日には行けるから、心配すんなって」
ごちそうさまと手を合わせ、どんぶりをおぼんに置く
うどんは美味かったし、翔子は変に優しかったが、まぁ良しとしよう。ある意味今日はいい日だったかもしれない
「なら━━」
しかし、その吉日のような今日を疑うような言葉が━━
「明日、デートに行く」
「………ゑ?」
発せられるなど、思いもしなかった。
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