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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第407話】
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計か?」

「え? あぁ、何かやたら機能が付いてるタイプだけどな」

「成る程。 とりあえずヒルト、もし仮に織斑君が外に出たら後を着けろよ。 俺は向こう側を調べてくるから」


 そう言いながら、ラウラとは違う方向に消えていく親父――とりあえず呼び鈴を鳴らし、暫く待つと玄関のドアが開いた。


「よぉ、遅かったなヒルト。 事情聴取、長かったのか?」

「ん? まあそんな所だ。 ――ほら一夏、誕生日プレゼントだ」


 そう言って腕時計の入った包みを手渡すと、一夏は嬉しそうな表情を浮かべて口を開く。


「おぅ、サンキューなヒルト? ほら、ヒルトも上がれよ。 もうパーティーは始まってるんだし」


 そう言って家へと招く一夏だが、俺は顔を横に振る。


「いや、この後直ぐに戻らないといけなくなったんだ。 だからとりあえずこれだけは渡しに来たって訳さ、これがな」


 そう言うと、軽く一夏は首を傾げつつも納得したのか――。


「そっか。 ……とりあえずサンキューな、大事にするから、これ」

「あぁ、んじゃ……またな」


 手を振り、玄関を後にしようとしたその時、鈴音がヒョコッと顔を覗かせた――多分リビングなのだろう。


「一夏ーっ、ラーメン出来たからアタシは帰るわねー――って、ヒルトじゃん。 お、遅かったわね?」

「ん? まあな。 んじゃ一夏、俺はここでな」


 そう言って玄関を出ようとすると、鈴音が慌てて靴を履き――。


「じ、じゃあ一夏、アタシも帰るからね? まだ少し安静にしてないといけないからさ、アタシ」

「悪いな鈴。 ……それと、サンキューな、ラーメン作ってくれて」


 何気無い一夏の言葉に、鈴音は一瞬ハッとした表情を見せ、表情に少し陰りが落ちるも、無理矢理笑顔を作って――。


「ううん、一応あんたの誕生日だしね。 アタシん時は期待してるからね」

「おぅ。 んじゃまた学園でな」


 言ってから俺と鈴音は玄関から出る――陽が沈み、辺り一面夜のとばりが落ちていた。

 いくら代表候補生とはいえ、流石に鈴音を夜道に一人で帰すわけにはいかない。


「鈴音、駅まで送っていくよ」


 その言葉に、驚きの表情を見せた鈴音。


「べ、別にアタシなら大丈夫よ! 代表候補生何だし、腕っぷしだって負けないんだからっ」


 ニッと笑顔を見せた鈴音、そしてまた表情が戻ると――。


「……てかさ、あんたは学園に戻んない訳?」

「あぁ、まだ少しな。 でも終電までには帰るさ、これが」

「……そっか。 ……た、たまには一緒に帰ろうかなーって、思っただけ――そ、それだけなんだからねッ! べ、別にア
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