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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第407話】
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「……了解。 では周囲を調べてきます」

「そんなに畏まるな。 いつも通りニカッとな、ラウラ」


 そう言って白い歯を見せる親父に、クスッと微笑を溢すと一度敬礼してから曲がり角へと消えていく。


「……ヒルト、今日の最初に現れた襲撃者は覚えてるか?」

「……忘れようがないさ。 イギリスの機体、サイレント・ゼフィルスを駆る女だな。 背格好だと俺と同い年か一歳下ぐらいに感じたが」


 言いながら思い出す――バイザーで目元は隠されていたとはいえ、明らかに少女の様な風貌に背格好だった。

 どのような経緯でテロ組織に参加したのかはわからないが、少なくとも無理矢理ではなく自分の意思で襲撃を行ってるように見える、勿論命令かもしれないが……攻撃が当たる度に僅かに口元を喜びに歪ませていたのだから、弁解の余地はないはずだ。


「……実はだな、ヒルト。 アメリカのある基地で俺はアイツと交戦してるんだ」

「え? 亡国機業の襲撃者と? ……最近楯無さんから訊いた話とよく似てるが……」

「……多分俺だろう。 襲撃事件自体はアメリカでは今回一件のみだしな」


 まだ軽い断片みたいな感じの話だが、謎の機体が親父の黒夜叉なら辻褄は合うだろう。

 実際、楯無さんから訊いた事件の話もその一件のみだし、間違いはないはずだ――それに、こんな時に親父が嘘をつくはずは無いだろうし、嘘をつく理由もない。


「その交戦の時にだが、偶然襲撃者の顔を見てな。 それで今日の襲撃、人間一度襲撃されたら立て続けに起きないだろうって油断があるから念のため彼が帰宅してから数時間、周囲を警護してたんだ。 まあこの場所で狙撃を受けるような場所は無いから安心だが、IS自体は所持してるんだ、油断は出来ない」


 言いながらも、手持ち型の小型投影ディスプレイで周囲の状況を確認している親父――。


「ヒルトにこんな事を頼むのは悪いんだが、もし彼が外に出るような事態があれば後をつけてくれないか? 俺もラウラも、近くにはいるが――」

「わかった。 ……って言っても、ロザリオ外して来たから少し心配だけどな」


 そう言って自分の首に触れる俺、そこにいつも着けてあるロザリオは無く、チョーカーのみだ。

 これに関しては、シャワー上がった後に外したまま此方に向かったのが原因の為俺が悪い。


「……そうか。 なら直ぐに俺とラウラの二人に連絡くれればいい。 俺なら携帯に、ラウラにはチャネル通信だ。 まだ俺は上手くプライベート・チャネルが使えないんだ、悪い」

「了解。 ……とりあえず、誕生日プレゼントだけ渡してくるよ」


 そう言って腕時計の入った包みを見せると親父は――。


「そのサイズ、腕時
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