マクロスF
0670話
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、えほっ……お、お前、一体どんな身体能力しているんだ!?」
咳き込んでいたのが収まり、そう告げてくるが……
「そうだな、具体的に言えば……」
チラリ、と周囲へと視線を向けるも目的の物は無い。というか、あるにはあるが、まさか柱を毟り取る訳にもいかないだろう。
「金属を握力で毟り取る程度の身体能力だな」
『……』
さすがにそれは予想外だったのだろう。ジェフリーに続き、オズマまでもが目を見開いて俺の方へと視線を向けてくる。
「……マジか?」
「ああ。何か金属を持ってきてくれれば、それこそVFとやらの装甲版でも何でも素手で引き千切ってみせるが?」
何でも無いかのようにそう返すと、再び絶句するオズマ。
やがてジェフリーが心底納得したように頷く。
「さすがに異世界人といったところか。それに、確かにこれだけの能力があれば1国の代表に祭り上げられるのも無理は無いな」
「いや、別に祭り上げられた訳じゃないんだけどな」
「では、君自身が望んでその地位に就いたと?」
「正確にはちょっと違うな。俺達シャドウミラーというのは、元々は軍の特殊部隊だった。それが色々あって次元の狭間で漂流している時に拠点となる場所を発見して、そこで暮らし始めたわけだ。で、次元転移装置で他の世界と交流している時に組織じゃ色々と都合が悪いって事で国という形式を当て嵌めただけだよ。ついでとばかりに特殊部隊の隊長だった人物が死んで、実働班を率いていた俺がそのまま代表になった訳だ」
「……君のような歳で、随分と色々な経験をしているようだな」
「ま、それこそ色々とあったからな」
わざと『色々』という部分を強調して、それ以上聞いてくれるなと質問をシャットアウトする。まぁ、過去のシャドウミラーの行動を知ればいらない疑惑を持たれるだけだろうし。
「生身での近接戦闘の技術は分かった。なら、次は射撃だ」
ようやく我に返ったオズマだが……
「いいのか? 射撃は格闘よりも得意だぞ?」
そう言うも、実際にその目で見てみないと信用出来ないとして、着替え終わった後にオズマと共に射撃訓練場へと向かうのだった。
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