マクロスF
0670話
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この世界で俺より強い者はいない、つまりオズマよりも強いって言い切ってるんだから無理も無いか。
「けっ、その鼻っ柱を叩き折ってやる。艦長、取りあえずこいつがどれだけの実力を持っているのかを確かめる必要があります。確か今の時間は格闘訓練用の武道場は誰も使っていなかった筈ですから、そこに誰も入らないようにして貰えますか?」
「うむ、そうだな。確かにアクセル君の事を皆に話すのは時期尚早だろう」
……ん? 今の話を聞く限りだと。
「俺の事を他の誰にも知らせていないのか?」
「当然だ。秘密というのは知る者が少なければ少ない程いいからな。だからこそ、俺がお前の後片付けやら何やらをやったんだろうが」
「なるほど」
納得と言えば納得の話だった。
「ほら、武道場に行くぞ。さっさと付いて来い。お前ご自慢の生身での実力とやらを見せて貰うからな」
「そうだな、それが手っ取り早いか」
そんな風に頷いている俺の横で、ジェフリーは部屋の通信装置を使ってどこかへと連絡をしていた。恐らく先程オズマが言っていたように、誰にも俺の姿を見せないようにする為の手配だろう。
こうして俺はオズマに連れられて、部屋を出るのだった。
「よし、準備はいいようだな」
先程の部屋から武道場へと案内され、空手着のような物に着替えさせられて、、俺は同じように道着に着替えたオズマと向かい合っていた。
オズマの方は既にやる気に満ちており、いつでも俺へと攻撃をしてきそうに鋭い視線でこちらを睨みつけている。
だが……結局はVFを操縦するのを前提で鍛え上げられた程度でしかない以上、その構えは俺の目から見て隙だらけと言ってもよかった。これで、実は隙を見せて誘ってるんですとかだったら凄いんだがな。
そしてジェフリーが審判役として口を開く。
「今回見せて貰うのは、アクセル君の生身での実力だ。故に特に反則といったものは取らないが、それでも相手に深刻な傷を負わせるような攻撃は無しにして欲しい。いいかね?」
「色々と制限ありの何でもありってのも面白いが……まぁ、実力を見せるのにそこまでやる必要も無いしな」
「へっ、本当にお前が口にしているだけの実力があるなら、俺が直々にVFの訓練を見てやるよ」
「……艦長、オズマの実力は?」
自信満々に訓練を見てやると言ってるんだから、まさか単なる一般兵士という訳では無いのだろう。仮にも少佐という階級なんだし。
「うちのエースと言ってもいいだろうな」
「ほう、それは興味深い話だ。確かにエースから教えて貰えるのならVFの操縦に関しても早く習得出来るだろうが」
俺の知っている限りの最新鋭機はVF-19エクスカリバーだ。マクロスプラスでイサムが乗っていた機体の正式採用版で、マクロス7
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