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I want BRAVERY
37話
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ドウの方がマシなんじゃね?なんて思ってきた。

 そんなことは決してないのだろうけど、喉元過ぎればなんとやら。

 それで、ついそんな状況に俺もストレスが溜まったのか、『案外俺、あの壁突破出来るかも』なんて零してしまった。

 いや本当、俺がこんなミスをするなんて天文学的確立だろう。

 正直言った後に自分の顔から、血の気が引いていくのがわかったね。

「よし、ついたぞ」

 なんていうんだろうな、あの感覚。
 やっちまった、という感じだよ。

「さ、破壊してくれ!さぁ!さぁ!」

(・・・やべぇ、うぜぇ)

「彩!早く!早く壊すんだぁ!うぉぉぉ!」

(なんてあんたが叫んでんだよ)

「出来るかはわからないんですけどね」

「うぉぉぉ!」

「聞いてます?」

 真田先輩は何故か気合を入れて叫んでる。

 いや、意味わかんね。

「・・・はぁ」

 ため息をついて俺は階段を遮る壁を見る。

 目を凝らす。

 薄くだが、死の線が見える。

 ハッキリと見ることは何故かできない。
 基本、タルタロスの中の物は、シャドウ以外は線が見えづらい。

 原因は多分アレだろう。
 アレだ。そうアレ。

 所謂原因不明だ。

「うぉぉぉ!」

 ちょっとガチでウザくなってきたので、とっとと壊そうと思い、壁に近づく。
 壁に近づくと、少ししゃがむ。

 線を見つけ、それをゆっくりと線を確認しながらなぞっていく。

???ガシャン!

 根元の方からポーン状の壁がポッキリと折れる。

「おぉぉぉ!」

 真田先輩は、通れるようになった瞬間走っていった。

『彩!早く明彦を追うんだ!はぐれてしまうぞ!』

(えぇぇ・・・だっる)

「はいはい。今行きますよー」

『きゃー、彩君カッコイイ!流石私の彩君!』

「はいはい、五月蝿いですよー」

『ほう?この部活内での恋愛は禁止なんだが?』

「初耳なんだが?」

『ちなみに私の許可があれば問題ない』

『じゃ、私と彩く』

『却下』

『なんで!?』

『彩、君には才能がある。そう、上に立つ、言い替えれば私の隣に立つ才能がある。どうだ?』

「いや、意味わからんのですけど。てか真田先輩何処?」

(なんだ?フラグ立ってたか?いや、立ってないだろう?)

「うぉぉぉ!」

 変な叫び声が聞こえる。

 聞かなかったフリをしようと思う。

「うぉぉぉおお!彩ぃいい!」

 声が近づいてくる。

「弱い!弱すぎるぞ!こいつら!」

(そんなにlv上がってたか?)

「くそっ!このままじゃ、このままじゃ強くなれない!」

 
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