一話
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深海棲艦とて油断する。案の定、オリョールからのルートは完全に無警戒だった。あそこで燃料を補給して、裏側から攻めれば案外脆いものだ」
後はご覧の通りだ。奇襲をかけるなら水雷戦隊が良い。それも少数の。彼は今回の作戦の鍵を敵の慢心と読み、敢えて快晴の日を選んで作戦を実行した。
「ん……今回のMVPは三日月かな。かなり効率よく魚雷を当ててたからな」
そう提督が戦いの終わりを告げた。すると、どこか恥ずかしそうに三日月が声を挙げた。
「あ、ありがとうございます、司令官」
すると、それをきっかけに少女達の声が海に響いた。
「三日月ばっかりずるい!僕も頑張ったんだよ」
「そうですわ!私も司令官を想って…」
「こ、こら、如月!抜け駆けは無しの筈だろ!」
「睦月も司令官に褒めて貰いたいのです!」
「ふっ……私もまだまだのようだな」
「あー、解った解った。帰ったら間宮さんのアイスクリームをやるから」わーいと、年齢相応な歓声を挙げると、彼女達は提督を乗せて舞鶴の鎮守府へ帰り始めた。
戦果報告書
味方被害 無し
敵損壊 空母ヲ級 十隻 戦果ル級 八隻 重巡洋艦 十五隻 軽巡洋艦 約二十隻 駆逐艦 約三十隻
完全勝利
この情報は直ぐに海軍上層部に届けられた。これが、彼の長い道のりの始まりとなった。
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