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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第406話】
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退し、次の男に関しては親父が撃退したのだから個人の手柄とは思えない。

 無論、親父の事は伏せた、ISに似たパワードスーツ、それも男が乗れるパワードスーツだ――世界のパワーバランスが崩壊する事は必至だろう。

 母さん自体も、その事を危惧してPPSは一号機のみの製作に留めてる。

 発表すれば、民間でも使用出来るパワードスーツの開発も出来るだろうが、無論悪用もされるだろう。

 人間が賢くならない限り、科学者が何を作っても転用されてしまう――核もそうだし、水爆もそうだ。

 ――少し話は逸れたが、取り敢えず今回の襲撃事件で俺の評価は少し改善されるだろうと山田先生がこっそり耳打ちしてくれた。

 俺自身、世間の自分に対する評価は気にしていない。

 確かに野次事態飛び交ったが、ISランクEという評価は変わらないし、世間の評価を覆すには自身が活躍すれば良いだけの事だ。

 最も、活躍すべき大会が全部中止になってるのは何かしらの陰謀を感じるのだが。

 ――政府の反応だが、コメントとして事態を想定出来なかった等紙に書かれた内容を言っただけに留めていた。

 これじゃあ批判が来ても文句は言えないだろう――というか、一応総理大臣も見に来てるのだから自衛隊が過剰配備って事にはならないはずだが……この辺りも、日本の憲法が足枷になってるのかもしれない。

 椅子から立ち上がり、俺は窓から景色を眺める。

 さっきの襲撃が嘘のように、窓から見える海は穏やかに波を打つだけだった。

 だがそこに遊覧船はない――運行休止になったからだ、一応事件があったのだからそれが当たり前だろう。

 それと、話はまた変わるが一夏の誕生日は予定通り行われるらしい――襲撃があったのに呑気なものだと思うが、あったからからこそ楽しい気分で忘れたいのだろう――。

 一応俺も鈴音も向かうが、俺は誕生日プレゼントを渡して退散するつもりだ。

 鈴音の方もそのつもりらしい――だが、彼女の誕生日プレゼントは手料理のラーメンらしいので、仕込みもあるため早目に向かうらしい。

 怪我を負った、意識失った、記憶障害と何かしら異常事態が起きた四人に関して、事情聴取は早く切り上げられた――羨ましい。

 ふぅっと溜め息を溢す――と、ドアを叩くノックの音が室内に響き渡り、ドアの開閉音が響き渡った。


「有坂君、二度目の事情聴取ですよ。 お疲れだと思いますが、大丈夫ですかー?」


 入ってきたのは山田先生だった、いつもの服装でずれた眼鏡、だが絶やさない笑顔が魅力の副担任だ――ついでに言えば、学内トップクラスの巨乳の持ち主。


「了解です。 ――山田先生もお疲れ様です。 事後処理の方はどうなっていますか?」

「えと、そちらは
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