第二章
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このことをまた言うのだった。
「だから。これを捨てるのは」
「嫌なのね」
「時計なら一杯あるじゃない」
少女は今度はこのことを皆に告げた。
「皆が困らない位の数が。だから」
「この時計が動かなくてもいいというのね」
「ええ」
自分の祖母に述べた言葉だ。彼女は今家族の皆を説得にかかっていた。
「一個位動かなくなった時計があってもいいじゃない。それに」
「そこから先はわかったよ」
兄は苦笑いを浮かべて妹に答えた。
「この時計はひい爺ちゃんだからだよな」
「駄目かしら」
「そうだな」
彼はここでは一旦自分の意見を止めた。
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